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カナダ、羽田就航や連ドラで日本市場に期待の声-RVC2014(1)

  • 2014年6月24日

アルバータ、SIT向けに「他にはない体験」提供、若者層の需要喚起を

アルバータ州観光公社チーフ・マーケティング・オフィサーのロイス・チュウイン氏 アルバータ州観光公社チーフ・マーケティング・オフィサーのロイス・チュウイン氏は弊誌とのインタビューで日本市場について言及。「我々にとって旅行会社の存在は大きい」と話し、引き続き旅行業界との関係強化に努めていく考えを示した。また、今後もFITが増えていくとの見通しで「市場は変化し、競合デスティネーションも増えている。その変化にいち早く対応し、他にはない体験を提供していく必要がある」という。

 さらに、市場拡大に向けて「次世代の日本人旅行者を増やしていく必要がある」との認識を示し、そのためにSNSなどのツールを積極的に活用していくとともに、将来のリピーターにつながる教育旅行市場の開拓にも力を入れていくとした。

 また、航空ネットワークについても触れ、「成田/カルガリー線を維持していくためにも、この座席を埋める努力を続けていく」と発言。さらに、羽田新規路線については「アルバータにとっても大きなチャンス」と話し、BC州やオンタリオ州と組み合わせた商品展開にも期待を寄せた。

アルバータ州観光公社市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏 アルバータ州観光公社では「自分に戻る瞬間(remember to breathe)」ブランディングを継続。日本市場では通年で世界遺産、星空鑑賞、温泉/スパ、グルメの5つの素材を訴求していく。年2回のキャンペーンも引き続き実施し、夏はハイキングやウォーキングと野生動物、高山植物に焦点をあてるほか、今年5月にオープンした「グレイシャー・スカイウォーク」を積極的に紹介。また、冬はスキーやスノーボード、アイスウォークに加えて、5月頃まで楽しめるポート・マクマレーのオーロラのアピールを強化する。

 日本向プロモーションでは、今年も春と夏向けに「探そう!アルバータの宝物」キャンペーンを実施。市場開発担当ディレクターの小西美砂江氏は「キャンペーンの応募者のうち50%は男性。星空鑑賞や温泉でも男性の興味は高い」と明かし、マーケット拡大の可能性を指摘した。