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南ア、民主化20周年で観光客3倍に-日本市場好調、チャーター活用で新商品を

  • 2014年6月12日

最新技術を活用した、アフリカ全体のトレードショー

テックゾーンではデジタルマーケティングに関する講演「テックトーク」も スカウクフェイク氏が「最新技術を活用した、アフリカ全体のトレードショー」と表現した今年のインダバ。今年はCNNプレゼンターのリチャード・クエスト氏をMCに率直な議論を交わす「グローバルメディアフェイスオフ」が3年ぶりに復活し、南アフリカの旅行業が直面する問題を会場からの質問に答える形で、インフラ、治安、ビザ、アフリカ大陸間の移動を主なテーマに議論が交わされた。

 USBデジタル名刺ポーケンは情報入手にも活用 また、新規の取り組みとして、デジタルメディアで旅行情報を発信する企業を集めた「テックゾーン」を設置。ここにトリップアドバイザー、エクスペディアなどが出展し、デジタルマーケティングに関する講演も開催された。さらに、著名ブロガーが視察旅行をレポートする「#MeetSouthAfricaブロガー・キャンペーン」や、サプライヤーが5分でプレゼンテーションをする「スピードマーケティングセッション」も引き続きおこなわれた。

 インダバは事前のアポイント以外にもブースを自由に回りながら、新規のサプライヤーと話す時間の余裕があるのもポイントだ。開催前のセラーとバイヤーのマッチメーキングシステムも「コンタクトのあったサプライヤーとそれに対するアポイントや返信状況が事前に一覧になるものわかりやすかった」と参加した旅行会社にも好評だった。




グローバルメディアフェイスオフで議論
「南アの印象はポジティブに変わった」

会場からの質問にパネリストが答える形で議論が進められた  CNNプレゼンターのリチャード・クエスト氏をMCに、アフリカの観光について議論を交わす「グローバルメディアフェイスオフ」が5月11日に開催され、約250人のメディアが参加した。アフリカの治安が議題に上がる中、トリップアドバイザーのヘレナ・イーガン氏は「治安よりラグジュアリーな体験に関心が集まり、南アの印象はポジティブに変わった」と述べた。

SATのCEO、チュラニ・ンジマ氏。オープニングセレモニーでキャンペーンの最新映像「Reconsider South Africa」を発表  また、SATのCEOであるチュラニ・ンジマ氏はアフリカでのLCC運航について言及。「タイミングは今」としながらも、アフリカの国ごとに観光業への取り組みや航空会社の能力が異なることを課題とした。

 このほか、インフラ面についてはイーガン氏が「旅行体験をSNSでシェアするためのWi-Fiは必需品」と言及。ンジマ氏も「インフラや通信設備の重要性は認識しており、空港に着いたときからWi-Fiにつながるのは大事なこと。ホテルでもフリーWi-Fiが望ましい」と語った。


取材協力:南アフリカ観光局
取材:平山喜代江