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ANAHD、上期の営業利益42.5%減、通期も下方修正

  • 2013年10月30日

▽通期業績を下方修正、営利、経利は500億円減

 ANAHDは2014年3月期(2013年4月1日~2014年3月31日)の連結業績予想で、全項目を下方修正した。売上高を300億円減の1兆5800万円に、営業利益と経常利益はそれぞれ500億円減の600億円と300億円に、当期純利益は300億円減の150億円とした。

 殿元氏は「下期も収支改善策を実施するが、収入面、費用面共に厳しい環境が続くと見込まざるをえない」と説明。収入面では国内線が他航空会社や地上交通機関との競争激化で単価が下落していること、B787型機の運航停止などの影響で路線の拡張計画や機材展開が遅れたこと、エアアジア・ジャパン(JW)の事業計画の見直しによる影響、中国路線の日本発レジャー需要の減少などを下方修正の理由としてあげた。

 一方、費用面については、コスト構造改革の推進や機材の需給適合による運航費用削減、管理可能費の抑制などの収支改善策はおこなうが、通期の費用は当初予想より200億円程度増加する見通し。構造改革では今年度に250億円のコスト削減をめざすとしていたが、上期予定の100億円は削減できたものの、下期の150億円は達成が難しい予想だ。殿元氏は100億円強は達成のめどが立っているが、50億円は未達となる見込みを示した。ただし、構造改革とは別枠で50億円のコスト削減は可能だといい、「これから増収に努力し、コスト削減に努め、(営業利益の)600億円から更に増益になるよう努めていきたい」と意欲を示した。