業界人が語る2011年実績と市場予測-読者アンケート(1)

  • 2012年1月26日

2012年“売れる”デスティネーションは、ロンドン、ハワイ、東京や平泉、小笠原

 2012年に“売れる”と思うデスティネーションについて聞いたところ、ロンドン、ハワイ、国内の回答が多い結果となりました。ロンドンは、ロンドンオリンピックの影響で観戦ツアーや露出が増えることでの注目の高まりが期待されているようです。また、円高ユーロ安が続いていることも選ばれた要因のひとつです。ハワイは明確な理由を挙げる回答者はいなかったものの、「原点回帰」(第3種旅行会社営業、50代後半、男性)というコメントがあり、日本の海外旅行を盛り上げてきたハワイに期待する声もありました。

 また、韓国も引き続き、“売れる”デスティネーションとして多くの人が選んでいました。デスティネーションの魅力だけでなく、安・近・短、ネット商品、ダイナミックパッケージといった旅行のしやすさも理由にあがっています。

 国内では東京や平泉、小笠原諸島、中国地方が選ばれています。東京はもちろんスカイツリーの開業、平泉や小笠原は世界遺産登録などに注目が集まっていることに比例した旅行需要の高まりが期待されているようです。また、中国地方は大河ドラマ「平清盛」の放映で、広島や宮島へのゆかりの地ツアーなどに注目が集まるのではという声がありました。

 デスティネーションではなく、2012年に注目が高まると思う旅行商品についても質問したところ、オリンピックや平清盛ゆかりのツアー、ボランティアツアー、エコツアーなど、テーマ性のあるツアーでした。一方で、ダイナミックパッケージやエアー&ホテル、LCC利用のツアーなどを挙げる人も多く、個人旅行が増えているという傾向にあわせ、FIT商品に注目が集まっています。このほか、クルーズを挙げる人もあり、「クルーズ商品が特別なものではなく、コンスタントに販売できるようになればいいと思います」(第2種旅行会社、女性)というコメントもありました。

 

-アンケートはまだ続きます。次回、これから挑戦してみたいことや業界への意見、要望などを取り上げます。