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外務省、リビアに渡航延期勧告−旅行会社、ツアー催行中止も

  • 2011年2月24日
 外務省は2月22日付けで、リビア全土に対する渡航情報を「渡航の是非を検討してください」から「渡航の延期をお勧めします」に引き上げた。リビアでは2月15日に反政府デモが起こり、治安部隊や政府支持者との衝突により多数の負傷者が発生。以来、各地で反政府デモが続いており、2月21日夜にはトリポリ市内各所でデモが発生し、治安当局との激しい衝突が生じていた。外務省によると、日本時間2月22日時点では、空港でも飛行機の遅延やキャンセルが相次いでおり、空港の機能が低下している模様だ。また、トラベル世界によると、現地時間2月22日で空港の閉鎖はされていないが、空港までの道路の通行ができない状態だという。

 こうした状況の中、旅行会社各社はツアーの催行を中止を決定している。ジェイティービー(JTB)とトラベル世界では3月31日まで、ユーラシア旅行社は5月末日まで催行を中止を決定。トラベル世界では3月3日に15名でツアーの催行を予定し、現地からの情報収集に勤めていたが、宿泊予定のホテルと連絡が取れなくなるケースもあり、催行中止を決定したという。

 阪急交通社とクラブツーリズムは、明確な期限は定めていないが当面の間催行を中止する。クラブツーリズムではリビアを訪問する2月14日出発11日間のツアーを1本催行しており、同社によると、参加者6人の安否は確認済だという。現地時間22日時点で旅程を変更しリビアを出国するため、航空券の確保など準備を進めており、1、2日中には日本へと出発する見込みだ。