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日本アセアンセンター、新デスティネーション「赤道アジア」をアピール

  • 2006年11月14日
 日本アセアンセンターは日本旅行業界に向け、新たなデスティネーションとして「赤道アジア」を打ち出し、旅行会社の認知向上を目指した取り組みを進める。赤道アジアとは、ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピンの東アセアン成長地域(BIMP-EAGA)といい、ブルネイ全土、インドネシアのカリマンタン、スラウェシ、マルク、イリアンジャヤ各地方、マレーシアのサバ・サラワク各州およびラブアン連邦特別区、フィリピンのミンダナオ島、パラワン島におよぶ地域をいう。

 その中で、日本アセアンセンターは1年間の事業としてボルネオ島(ブルネイ、マレーシア・サラワク州)、ミンダナオ島(ダバオ周辺および西部)、スラウェシ島(マカッサル・タナトラジャ・マナド周辺)に焦点を当て、同地域の観光促進に向け考察するプロジェクトを実施。マイルポスト代表取締役の榊原史博氏、および観光進化研究所代表の小林天心氏が現地へ派遣され調査を決行、赤道アジアの奥深い魅力、現状と日本マーケットへの打ち出し方の提案などをまとめた。

 榊原氏、小林氏は、「豊富な観光資源に恵まれており、市場の潜在性は極めて大きい」ことを強調。具体的なツアー企画として、オーセンティック、エコツーリズム、カルチュラルツーリズム、住民との接点という現地がもつ魅力に、伝統的な観光要素と訪問地を肉付けする形式で、ツアーをコーディネートすることを提案した。

 榊原氏は、「まだ成長していない、これは『これからの地域』の裏返し」であるとコメント。「一般的なアジアのシティやリゾートを売るのとは違い、原始の中で旅をするということを考えなければならないと思う」と調査を経て感じた印象を紹介した。また、「遅れているだけに遺されたものはたくさんあり、遺されたものをどう表現して、日本の方々に打ち出していくか、そして遅れているが故に、旅行商品としてはどういう風に打ち出していくかということが非常に大きな課題と感じた」と語り、「遅れたところをアドバンテージとして受け取ってもらい、それを充分に活かす」ことを提案。「旅行者の理解が非常に必用だからこそ旅らしい旅ができるデスティネーションだと思う」と述べ、赤道アジアの具体的魅力、各地のツアープランなどについて紹介した。