ジョージア(グルジア)、日本人ビザ免除で将来的に外国人訪問者の3割を目指す

  • 2005年6月30日
 ジョージア(グルジア)政府経済開発省観光局会長のサバ・キクナゼ氏が愛・地球博の国際連合デー参加を目的に来日、観光産業の同国の発展における最重要課題として進めていくことを明らかにした。キクナゼ氏は、「6月15日から日本人の入国に際し、ビザ免除の措置を取っている。日本人訪問者は現在、年間2000人程度だが、将来的に日本人が外国人訪問者数の2割から3割占めることを望む」と今後の日本人訪問者の増加に期待を示す。万博会場で設置するブースで回収したアンケートによると、約90%が、「初めてグルジアを知る」と回答しており、基本情報などを提供し、認知を進める方針だ。
 キクナゼ氏は、「観光地としてプロモーションする地域は整備され、安全」と語り、この1年で道路をはじめ、インフラ整備に注力した状況を紹介。首都のキクナゼには、大手ホテル・チェーンが進出しているほか、地方都市でも開発が進む。観光資源としては、ジョージア・ワイン、カスピ海ヨーグルトなど豊かな食文化、シルクロードを通じて東洋と西洋が交じり合った文化や歴史をはじめ、ユネスコ世界遺産に登録されている博物館保護区のムツヘタの都市、バグラティ大聖堂とゲラティ修道院、アッパー・スヴァネティ、およびグルジア多声音楽の歌謡のユネスコ無形遺産など観光資源は多い。
 また、日本からの訪問者の約6割がパッケージツアーの利用者だ。今年8月からジェイティービーがルックJTBでコーカサス(ジョージア・アルメニア・アゼルバイジャン)の世界遺産などを巡るツアーを開始する予定で、好調に集客したという。日本国内の活動では今年初めて、国の機関としてJATA世界旅行博に参加するほか、旅行会社を対象にデスティネーション・セミナーの開催や「愛・地球博」で9月22日にグルジア・ナショナル・デーを開き、イベントの開催を予定。観光局のホームページの言語ツールに、日本語も加える予定だ。

※ジョージアは英語読み、日本で認知度の高い「グルジア」はロシア語読みです。記事中でグルジア部分をジョージアと表記しています。