製造業の街の新たな魅力を広める―名古屋マリオットアソシアホテル総支配人 大本茂氏

  • 2022年4月8日

ロイヤルティプログラムを活かした集客
コロナ禍を将来のファン獲得のきっかけに

 名古屋駅の真上という絶好のロケーションの名古屋マリオットアソシアホテル。ビジネスやMICEの拠点として利用されてきたが、コロナ禍による需要減退を受け、修学旅行生の受け入れや地域との繋がりの強化など、新たな道を模索している。「売上に直結しない取り組みも必ず将来に繋がる」という総支配人の大本茂氏に、コロナ後を見据えた戦略を聞いた。(聞き手:弊社代表取締役社長兼トラベルビジョン発行人 岡田直樹)

大本氏

-はじめにご自身のご紹介をお願いいたします。

大本茂氏(以下敬称略) 以前は全日空ホテルにおり、広島、京都、東京でオペレーションを中心に企画、営業などを担当しました。その後2003年にジェイアール東海ホテルズに入社し、豊橋を皮切りに新横浜の開業、名古屋の宿泊、静岡を担当し、再び名古屋に戻ってきました。社会人としてはほぼホテル人生が中心になっています。

-学生の頃からホテルに関係する仕事を志望されていたのでしょうか。

大本 そうですね、やはり人と接することが好きでしたし、人と人との出会いが色々なものを生んでくれると思っています。

-ホテルのコンセプトや主たるお客様のターゲットについてお聞かせください。

大本 基本的にはシェア7割を占める、国内、海外のビジネス利用の方をターゲットにしていますが、週末はマイクロツーリズムという形で、愛知県や近隣の三重県、岐阜県からのレジャー利用の方々に向けて、様々な企画を行っています。こうした時期に近隣の方々に当ホテルを体験していただくことで、リピート率を高め、レジャー利用のシェアを高めたいと思っています。

 今では日本にも外資系ホテルが多く存在しますが、名古屋は外資系ホテルが比較的少ないこともあり、マリオットブランドをフル活用すると共に、駅直上という抜群の立地と、洗練された上質な空間、館内どこにいてもリラックスでき、寛ぎのひとときを演出するホテルコンセプトを広く認知していただけるよう社員一丸で頑張っています。

-名古屋は日本のほかの大都市と比べて活気があり、驚きました。

大本 私も週末に名古屋の繁華街「栄」に出かけて、どのような方が出かけているのかをチェックしましたが、人の動きがすごくあるなと感じています。

 名古屋駅にある当ホテルには、岐阜や三重以外にも、豊橋や浜松などからお越しになる方がいらっしゃいます。名古屋駅周辺は、ホテルやデパート、飲食店などが数多く集まっており、周辺地域の拠点、且つコンパクトなエンターテインメントエリアになっています。また、なかなか海外に行けない今、地域を再発見しようという動きもあり、特に元気なのではないかと思います。

次ページ >>> 宴会場やスイートルームの新たな活用法