アメリカの「今」を駐在員の視点からー国内外の旅行者で賑わうユタ州の国立公園、ロサンゼルスではBTSに大行列

 2021年も残すところわずかとなり、クリスマスや年末年始の準備にと日本の皆様もお忙しい毎日をお過ごしの事かと存じます。今回は、先日ソルトレークシティとロサンゼルスで開催されたイベントの内容を中心にレポートします。日本人の方がお越しになる事の比較的多いエリアの最近の状況として、ご参考になれば幸いです。

ユタ州ソルトレークシティ

 ユタ州はラスベガスのあるネバダ州の東隣に位置し、人気のアーチズ国立公園、キャニオンランズ国立公園、ザイオン国立公園、ブライスキャニオン国立公園などがあります。また州都であるソルトレークシティにあるソルトレークシティ国際空港は、ワイオミング州、モンタナ州にあるグランドティートン国立公園、イエローストーン国立公園へ訪れる際の玄関口となっているため、アメリカ大自然の景色を目的とする旅行者にとっても馴染みのある都市となっています。

 ソルトレークシティの標高は約1300メートルで、ダウンタウンのすぐ背後には標高3700メートルクラスのワサッチ山脈がそびえ立ち、スキーをはじめとするウインタースポーツのメッカとしても知られています。2002年には冬季ソルトレークシティ五輪が開催され、市内を南北東西に走る電車システム、ホテル施設、レストランなどが大きく発展しました。

 そのソルトレークシティにあるUtah Olympic Oval(Kearns, Utah)で12月3日から5日に開催されたスピードスケートワールドカップ第3戦へ参加される選手・スタッフのお手伝いに行ってきました。会場はオリンピック開催時に建設されたスケート場で、標高が高いため空気抵抗が少なくなる事から、世界記録が出やすい試合会場として知られています。

 会場にはハンバーガーやホットドッグの売店が1店舗ありましたが、食べ物や飲み物の持ち込みが許可されており、それぞれが用意した水筒などを手に入場する姿を沢山目にしました。Tシャツやパーカーなどグッズの販売も行われていましたが、大会のロゴはプリントされておらず、種類やサイズにも限りがありました。またコロナ感染対策のため、観客のマスク着用が義務化されていました。

2002年の冬季オリンピック用に建設され、現在はワールドカップの会場となっているUtah Olympic Oval

 12月4日は2018年の平昌オリンピックで金メダルを獲得した小平奈緒選手、高木美帆選手が登場する事もあって、観客席に日本の国旗もちらほらと見掛けました。たまたま後ろの席に居合わせた日本人の母娘に話し掛けたところ、娘さんが小平選手の大ファンで、遠方のオハイオ州からはるばる駆け付けたとの事でした。

 高木美帆選手が女子1000メートルで見事に優勝。ウイニングランや表彰式では国籍に関係なく、会場全体から大きな拍手を浴びていました。高木美帆選手、お姉さんの高木菜那選手、佐藤綾乃選手が出場し、平昌を金メダルで沸かせたチームパシュートは途中まで世界記録を上回るペースで観客席を盛り上げましたが、残念ながら最後の1周で転倒してしまい、記録更新は次回へ持ち越しとなりました。

 12月5日に行われた女子1500メートルでは高木美帆選手が自身の持つ世界記録(1分49秒83)に迫る1分49秒99で2日連続の優勝を果たしましたが、同じ組で出場した佐藤綾乃選手も2位となったため、日本人選手の1、2フィニッシュには感動で思わず涙が出てしまいました。レース以外でも高木美帆選手が転倒した他の外国人選手を見て、即座に駆け付けようとする場面を目のあたりにし、競技以外の部分での人間性の高さに国際スポーツとアスリートの素晴らしさを改めて実感しました。

女子1500メートルに出場した高木美帆選手と佐藤綾乃選手が見事1、2フィニッシュ

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