itt TOKYO2024

苦しい時こそ共存共栄の理念を忘れず-「紅いもタルト」の御菓子御殿代表 澤岻英樹氏

コロナ禍中も原材料の買い取りを続ける
回復を見据えて大型店の改装も

-コロナ禍の収束を前提に攻めの施策を打つ計画は

澤岻 沖縄歴史民俗資料館や「DINO恐竜PARKやんばる亜熱帯の森」を併設する名護店を昨年12月から改装中です。営業を続けながらの改装工事ですが、4月には改装も終了します。これとは別に地元の人々が楽しめるテーマパーク的新店舗建設の計画もあったのですが、延期しています。とはいえ、まだ計画はあきらめていません。

-沖縄の観光客が19年並みに戻るのはいつになると予想していますか

澤岻 周りではまだ1年はかかると言われていますが、平常に戻るには私は2年を覚悟しなければと思います。またインバウンドに関しては、毎日のように沖縄にやって来ていたクルーズ船の上積みが大きかったので、そこが戻るかどうかは、中長期的に考えなくてはなりません。たとえインバウンド需要が戻っても、多くのインバウンド客の受け皿がコロナ後も残っているか等の課題もあると思います。

-その意味では沖縄入域観光客1000万人のうち700万人を占めていた国内観光客の取り込みが必要になりますね。日本人も海外旅行に行けなくてウズウズしている面があります

澤岻 緊急事態宣言が解けて国内旅行できる環境が戻れば沖縄は北海道と並んで多くの旅行者が期待できそうです。日本人海外旅行市場は約2000万人。その1割でも沖縄に来るようになれば大きい。期待はしています。

-最後に伺いますが、コロナ禍を経た後も沖縄の人たちは観光客を歓迎してくれるでしょうか

澤岻 沖縄を含む全国各地でコロナ禍が急速に広がった時期には、確かにピリピリした雰囲気が漂ったこともありました。しかしその後、沖縄の水際対策が進み、ホテルや観光施設での感染防止対策も整備されており、安全、安心がしっかり守られるようになっています。住民も観光客の皆さんを歓迎しています。安心して沖縄へ送客してください。

-ありがとうございました