travelvision complimentary

続くコロナ禍、逆境に立ち向かう2021年-年頭所感(1)(協会、団体)

 昨年から続くコロナ禍で観光業界は大きな打撃を受けている。そんななか新年を迎えた2021年は、国内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の変異種の確認、昨年末から1月末までの一部の国・地域を除く外国人の新規入国の停止など、厳しい状況でスタートした。東京オリンピック・パラリンピックの開催が予定されてはいるものの、業界にとって逆風が続くであろう21年だが、旅行・観光関連のトップの年頭所感は逆境に立ち向かおうと前向きな姿勢を見せている。そうした業界団体や大手旅行会社、航空会社、観光庁などの年頭所感について、今年は全文を掲載する。第1弾は観光業界の関連団体・協会のトップなど12人の年頭所感を紹介する。

日本旅行業協会(JATA)会長 坂巻伸昭氏
Go To以後が旅行業発展のカギ 業界全体で協調と共創を

 今から1年前、訪日外国人観光客数、海外旅行者数はいずれも過去最高となり、官民一体で国際交流を推進し、日本のツーリズムのさらなる成長を目指していたところ、新型コロナウイルスの感染拡大によってツーリズムは停止、世界の様相は一変しました。JATAは「企業存続のための支援、自粛の緩和、大規模な需要回復施策の.....続きを読む





全国旅行業協会(ANTA)会長 二階俊博氏
「新しい旅のスタイル」で国内旅行回復へ

 全国旅行業協会は、全国5,500社を超える会員並びに関係各位のご理解とご支援を得て、旅行業の発展につながる活動を続けております。当協会の活動に対する皆様のご協力に心より感謝を申し上げます。さて、昨年は、新型コロナウイルス感染症の流行による緊急事態宣言の発出、移動の自粛要請などにより、我が国の国.....続きを読む





国土交通大臣 赤羽一嘉氏
航空ネットワーク維持に1200億円投下 観光は「ピンチをチャンスに」

 現下、コロナ禍の影響により、インバウンドは大変厳しい状況にありますが、一昨年まで、3200万人近くの外国人旅行者の皆さまを惹きつけた、我が国の自然、食、伝統文化、芸術、風俗習慣、歴史など、各地の観光資源の魅力が失われたわけではないと私は考えております。また、シンクタンクなどによる調査では、海外.....続きを読む





観光庁長官 蒲生篤実氏
Go Toトラベル再開が最大の支援 訪日旅行を段階的に復活

 我が国にとって、観光は成長戦略の柱、地方創生の切り札です。観光産業はホテルや旅館、旅行のほか、交通、飲食など、裾野が広く、地域経済にとって極めて重要な役割を果たしております。しかし、2020年1月以降の新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大以降、国内外の観光需要は大幅に減少し、外国人旅行者数も201.....続きを読む





日本政府観光局(JNTO)理事長 清野智氏
訪日復活・五輪開催に向けオールジャパンで取り組む

 2020年は世界的な新型コロナウイルス感染症の拡大により、これまで堅調に推移していた訪日旅行に関しましても甚大な影響を受けました。この業界に携わる全ての皆様にとって苦難の一年となったことは言うまでもありません。このような中で各国間の交流が再開されるときに向けて皆様が懸命に努力をなさっていることに改め.....続きを読む





日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)会長 大畑貴彦氏
コロナ後の新時代に不撓不屈の精神で立ち向かう

 さて、昨年は年初より旅行業界にとっては艱難辛苦な一年であったと思います。一昨年には海外旅行業界の悲願であった日本人海外渡航者数2,000万人にようやく辿り着き、また訪日旅行も順調に推移し、日本の旅行産業も前途洋々と思われた矢先、新型コロナウイルスのパンデミックの影響により、観光産業だけではなく全世界.....続きを読む





次ページ>>>
ホテル・旅館、クルーズ、添乗サービスの協会、団体の年頭所感