ジェットスターとタイガー台湾、インターラインで路線網拡大へ

  • 2019年12月4日

(左から)Dohopのディエトリン氏、ITの張氏、GKの片岡氏  ジェットスターグループとタイガーエア台湾(IT)は12月4日、インターライン契約の締結を発表した。両社ともに他のLCCとのインターライン契約は初めてで、今後は1社ではカバーできない路線や方面などを互いに補完する考え。ジェットスター・ジャパン(GK)代表取締役社長の片岡優氏は昨年8月の事業説明会において、国際線における他のLCCとのパートナーシップ締結に向けた検討を進めていることを明らかにしていたところ(関連記事)

 同日に開催した発表会見で片岡氏は「ITとのインターライン契約によって、新たに8ヶ所の就航先と72路線が予約可能になり、日本からの海外旅行の選択肢が広がる」と説明。あわせて「今後は他のLCCともパートナーシップを築く」との考えを示し、さらなるLCCとの提携に意欲を示した。LCC同志による協業の例としてはこれまでに、チェジュ航空(7C)やスクート(TR)などからなる「バリューアライアンス」や、主に中国系LCCで構成する「U-FLYアライアンス」などがあるが、今後、両社がパートナーシップを拡大していけば、アジア太平洋地域における新たな勢力に成長することになる。

 ジェットスターグループとITの利用者は今後、各社のウェブサイト上で両社の航空券および付帯サービスを組み合わせて一括購入することが可能になる。国際線を乗り継ぐ場合の預け入れ手荷物は最終目的地までスルーでチェックインすることができ、台北の桃園国際空港でのMCTは90分に短縮。ジェットスターグループはウェブサイト上に新たなプラットフォームとして「ジェットスター・コネクト」を新設してアピールする。

 IT会長の張鴻鐘氏は、同社が桃園を拠点とするチャイナエアライングループの100%子会社で、台湾では唯一のLCCであることなどについて述べた上で、今回のインターライン契約については「台湾のお客様は一括予約でゴールドコーストまで、日本のお客様はGKの国内線から乗り継いで台湾まで渡航できるようになる」と語った。同社は現在、11機のA320型機で22都市への29路線を運航しており、そのうち19路線が日本路線という。

 今回の契約に際して両社は、アイスランドの航空業界専門テクノロジー企業であるDohopの予約システムを採用。同社の事業について紹介したアジア太平洋地域ディレクターのフィリップ・ディエトリン氏は、2017年から技術提携しているイージージェット(U2)との共同プロジェクト「Worldwide by easyJet」において、この2年間で提携会社がFSC・LCCをあわせて15社増えたことを説明するとともに、ジェットスターグループとITの協業についても「今後2年間でパートナーが増えるはず」と期待を示した。