大阪でのEXPOは「成功」、商談も成熟-JATA越智氏

  • 2019年11月14日

越智氏  日本旅行業協会(JATA)理事・事務局長の越智良典氏は11月14日に開催したJATAの定例記者会見で、10月24日から27日にかけて開催した「ツーリズムEXPOジャパン2019」を振り返り、「大阪での観光イベントの開催を不安視する声もあったが、成功した」との見方を示した。今回の総来場者数は15万1099人で、このうち業界日の2日間は計4万8308人、一般日の2日間は計10万2791人。開催前の認知度は低かったものの、一般日の26日には約2500人、27日には4000人から5000人が会場待ちの列を作ったという。

 越智氏は、地元の経済界から出展や集客などで大きな協力を得られたことについて謝意を示すとともに、業界日には地元のテレビ局が情報番組で10分以上に渡る会場からの生中継を実施したことも紹介。一般日の大きな集客につながったとの見方を示した。

 商談会についてはバイヤー645名とセラー978名が8392件の商談を実施し(日本政府観光局主催のインバウンド商談会は除く)、いずれの数も昨年を上回ったことを報告。「来るかと心配していた」という、ツアー造成のカギを握る関東圏のバイヤーが187名参加したことも説明し、「このような形にできれば、どこで開催しても商談は確保できる。展示商談会における商談文化がようやく日本にも根付いてきた」との見方を示すとともに、来年の沖縄での開催にも期待を示した。