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未来の業界人が先輩から学ぶこと、「学生記者」第1弾
-お相手はJTBの市川翔子さん

【TV×東洋大・島川ゼミ共同企画】
パッケージツアーへの熱い想いから知る「旅行会社の強み」

-観光学科出身であることが今の仕事に役立っていることはありますか?

市川 正直なところ、観光地の勉強とかスリーレターとかそういうものは入社後でも身につきます。私は、パッケージツアーにたくさん参加して良かったなと思います。この会社にいてもパッケージツアーで旅行に行ったことがない同期も結構いるんですよ。

 そのような中で、私は学生時代に実際にフルパッケージツアーに参加したことで現地の送迎、空港からホテル送迎の流れとか、ガイドさんはどういうことしてくれるのか、といったことを、身をもって体験しておけた経験は役に立っています。

 ちなみに私は今25歳ですが、数えてみたら今までに16ヶ国に21回渡航していました。

-お客様の顔が見えない仕事ですが、大変さややりがい、そのほか意識されていることを教えてください

市川 お客様と目の前で接せないので、やっぱりどうしてもお客様が「良かった」(と言ってくださる)とか、逆にお客様がご帰国後にすごく怒っていらっしゃってお店に来られた、といったことを、直接目にすることができません。

 笑顔も見られなければ怒っている様子も見られなくて、特に笑顔が見られないことは、学生さんとしては「やりがいとかってあるのかな」という風に思われるかもしれないんですけど、そういうなかで私は、「同じ気持ちに立つ」ということをすごく大事にしています。「お店のスタッフやお客様、現地関係者と同じ気持ちで、同じ時に喜び、同じ時に悲む」といったところはこだわっていて、気をつけている点です。

-市川さんの仕事はお客様の旅の中でどのように生きていますか?

市川 すべてのプロセスを販売店と現地だけでしようとすると、お店にしても現地にしても目の前にいるお客様の接客、対応をする必要があり、そこだけでやり取りをするのはすごく難しいと思います。その間に私たちが入ってお店に伝えたり、現地に伝えたり。個人手配も多いですけど、やはりそういうフォローができるという意味では欠かせない仕事なんじゃないかなと思っています。