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主要50社、17年度の国内旅行は0.4%増-訪日は12%増

  • 2018年6月7日

▽18年3月の国内は2.4%減、訪日は9.7%増

 18年3月の国内旅行の取扱額は2.4%減の3047億5291万円だった。観光庁によると今年は昨年と異なり、春分の日を含む3連休がなかったことで、多くの方面が前年を下回ったという。募集型企画旅行の取扱額は5.2%減の963億782万円、取扱人数は5.0%減の347万7405人、単価は0.2%減の2万7695円だった。

 取扱額が最も大きかったのはJTB25社計で、5.4%減の933億2945万円。2位は楽天で7.6%増の516億4230万円、3位はKNT-CTホールディングス11社計で7.2%減の239億8468万円だった。上位10位のうち前年を上回ったのは4社で、最も伸長したのは楽天、最も落ち込んだのはKNT-CTホールディングス11社計だった。

 前年からの伸び率の1位はケイライントラベルで15.4%増の5080万円。2位は東日観光で14.9%増の4億3498万円、3位はIACEトラベルで12.2%増の4億3146万円だった。国内旅行を取り扱う48社の半数弱を占める取扱高が10億円以上の企業のうち、最も伸長したのはWILLERで8.6%増の22億6939万円。2位は楽天、3位はジャルパックで6.3%増の124億488万円だった。48社中前年を上回ったのは14社のみ。

 訪日旅行の取扱額は9.7%増の235億8202万円。観光庁によると、昨年は4月にあったイースター休暇が今年は3月末から始まったことで、欧州を中心に増加したという。募集型企画旅行の取扱額は1.9%減の6億4543万円、取扱人数は14.5%増の4万4306人、単価は14.3%減の1万4567円だった。

 取扱額の1位はJTB25社計で9.1%減の83億1930万円。2位は日本旅行で36.7%増の44億5568万円、3位はHIS6社計で35.1%増の39億9189万円だった。上位10位のうち前年を上回ったのは7社で、最も伸長したDeNAトラベルは約6.6倍の4億7964万円。最も落ち込んだのはJTB25社だった。なお、DeNAトラベルは5月末にエボラブルアジアが子会社化している。

 前年からの伸び率の1位はDeNAトラベル。2位は京王観光で約5.2倍の261万円、3位は名鉄観光バスで約4.4倍の1203万円となった。取扱が1億円以上の企業12社については、伸び率の1位はDeNAトラベル、2位はびゅうトラベルサービスで84.5%増の1億5150万円、3位は名鉄観光サービスで77.6%増の1億8819万円。訪日旅行を取り扱う33社のうち19社が前年を上回った。

 なお、3月の海外旅行の取扱額は8.0%増の2007億7937万円で、総取扱額は1.8%増の5291億1429万円だった。海外旅行の詳細は別途記載(下記関連記事)。

※昨年4月分からJTB15社計を25社計に変更し、びゅうトラベルサービス、エスティーエートラベル、テック航空サービス、ニッコウトラベルを追加。10月分からKNT-CTホールディングス8社計を分社化に伴い11社に変更。11月分からHIS5社にミキ・ツーリストを加えてHIS6社に変更

▽主要旅行会社取扱概況(Excelファイル)
17年度
17年度詳細
18年3月