日本旅行、ロケット開発会社と提携、北海道で打上げ見学ツアー

  • 2018年4月2日

観測ロケット「MOMO」2号機(イメージ)  日本旅行はこのほど、北海道で観測・軌道ロケットの開発・製造や打ち上げサービスなどを手がけるインターステラテクノロジズと、宇宙開発関連の観光事業に関する業務提携契約を締結した。今後はインターステラテクノロジズがおこなう宇宙開発に関係する旅行商品やイベントの企画実施、グッズなどの販売などに共同で取り組む。

 まずはインターステラテクノロジズが、4月28日に本拠地の北海道広尾郡大樹町で打ち上げる予定の観測ロケット「MOMO」の2号機の打ち上げイベントを共催。日本旅行はイベントに参加する4種類のツアーを造成・販売する。

 ツアーのうち2種類は2泊3日で、4月27日に羽田空港・札幌駅・新千歳駅を出発する添乗員付ツアーと、4月28日に羽田空港・帯広空港・帯広駅を出発する、小学2年生から中学3年生までの子供だけで参加できる「トムソーヤクラブ宇宙キャンプ in 大樹」を販売。打上げ見学特設会場「SKY-HILLS」でのロケットの打上げ観覧に加えて、インターステラテクノロジズの本社も見学する。旅行代金は羽田空港発、2名1室利用の場合、添乗員付きツアーが大人1名13万3800円から。トムソーヤクラブは子ども1名11万8000円から。

 残りの2種類は日帰りのバスツアーで、帯広空港または帯広駅発着で「SKY-HILLS」に行くツアーと、帯広駅発着で、パブリックビューイングが実施される大樹町多目的航空公園に行くツアーを設定。「SKY-HILLS」往復プランは1名2万7800円から、大樹町多目的航空公園往復プランは2万5800円からとした。

 日本旅行は1992年に、スペースシャトル「エンデバー号」に日本人初の宇宙飛行士として毛利衛さんが搭乗したことに伴い、応援ツアーを実施。以降は宇宙飛行士やロケットの打ち上げなどに関する旅行商品を提供しており、2015年夏には宇宙関連の旅行ブランド「sola旅クラブ」を立ちあげ、種子島宇宙センターやケネディ宇宙センターの見学ツアーなどを販売している。