LOTポーランド、さらなる増便に意欲-B787-9導入も

  • 2017年2月8日

ミルカスキー氏  LOTポーランド航空(LO)は2月8日、今年の1月14日に成田/ワルシャワ線が就航1周年を迎えたことを記念し、都内でレセプションを開催した。来日したCEOのラファル・ミルカスキー氏は、7月から同路線を週3便から週4便に増便できることについて喜びを語るとともに「なるべく早くデイリー化したい」と意欲を示した。本誌の取材に応えたエグゼクティブ・ディレクター&スポークスマンのエイドリアン・クビッキー氏は「可能であれば18年に週5便または週6便に増やしたい」と見通しを語った。

 LOによれば、成田線のロードファクターの平均は約75%。乗客の6割が日本発で、そのうち60%はワルシャワ以遠のポーランド国内や、ウィーン、ブダペスト、ロンドンなどを訪問する乗継需要だった。日本/ポーランド間の流動におけるシェアは34.2%で、16年の2国間の旅行者数は前年比47.5%増、ポーランドにおける宿泊数は35.6%増だったという。

 ミルカスキー氏は「成田線の就航は2国間の交流を成長させた」と振り返るとともに、「ポーランドは欧州のなかでも非常に安全な国であり、しかも経済成長も続いているので投資しやすい」とアピール。レジャーとビジネスの両方の需要をターゲットとして、日本・ポーランド間の交流を促進したい考えを示した。

 LOは18年3月以降にビジネス24席、プレミアムエコノミー21席、エコノミー249席のB787-9型機を3機導入する予定。成田/ワルシャワ線は現在、ビジネスクラス18席、プレミアムエコノミークラス21席、エコノミークラス213席のボーイングB787-8型機で運航しているが、クビッキー氏は「B787-9はまずは米国線に導入するが、将来的にはアジアにも導入したい。成田線を最初の路線にしようと考えている」と話した。同氏によれば成田線はビジネスクラスの需要が非常に高く、B787-8型機に比べて6席多いB787-9型機は「日本に適した機材」という。