KNT-CT、16年2Qは全利益が黒字に、コスト削減が奏功

  • 2016年11月8日

 KNT-CTホールディングス(KNT-CT)の2017年3月期第2四半期(16年4月1日~9月30日)の連結業績で、売上高は2035億1800万円、営業利益は21億8600万円、経常利益は22億1300万円、当期純利益は11億8400万円だった。海外で相次ぐテロや九州地震などの影響で個人旅行が低調に推移し、売上高は9月末に下方修正した予想値の2040億円を下回ったものの、売上原価などの削減に努めたことで、第1四半期では赤字だった営業利益と純利益が黒字に転換。経常利益を含むすべての利益が修正予想値を上回った。売上原価は1666億4000万円で、売上総利益は368億7800万円。なお、同社は今年3月に決算期を12月31日から3月31日に変更したため、前年比は発表していない。

 事業分野別でみると、近畿日本ツーリスト個人旅行(KNT個人)とクラブツーリズム、訪日旅行が分類される「個人旅行事業」は売上高が1151億8000万円で、営業利益は9億6100万円だった。4月からはKNT個人の商品造成のクラブツーリズムへの移管を開始し、8月にはリオデジャネイロ五輪の国内取扱指定旅行会社として選手団などの送客に注力した。

 近畿日本ツーリストによる「団体旅行事業」の売上高は525億7400万円で、営業利益は7億7300万円。海外航空券の卸売販売などを含む「その他」の売上高は356億4700万円、営業利益は2億6600万円だった。

 なお、17年3月期の通期の連結業績予想については前回予想を据え置いた。