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ジャルパック、欧州復活に意欲-九州復興でJTBと共同企画

  • 2016年7月26日

▽国内は6%増めざす、JTBと共同企画で九州周遊バス

国内のパンフレット  下期の国内旅行は、九州復興に向けた支援に注力するとともに、今年で15周年を迎えるディズニーシーとユニバーサル・スタジオ・ジャパン、沖縄と北海道への送客を強化する。目標人数は前年比6%増の84万3000人。

 藤田氏は、上期は九州地震やゴールデンウィークの日並びの悪さなどの影響で「不振を極めた」と説明。九州地震については、九州への旅行に加えて九州発の旅行需要に影響が出た。九州への旅行については、「九州ふっこう割」効果でダイナミックパッケージは好調だが、通常のパッケージツアーは回復が遅れており、前年の7割から8割程度で推移しているという。

 下期は「九州復活」をテーマに、旅行需要の回復に向けた取り組みを強化。JTB国内旅行企画との新たな共同企画として、オプショナルプラン「JJ九州周遊バス」を販売する。2社はこれまでも国内旅行商品で共同企画をおこなっており、藤田氏は今後も協業を続けるとともに、国内にかぎらず海外での共同企画も視野に入れていく考えを語った。

 JJ九州周遊バスは、ジャルパックが上期に「JALライナー」として運行していたもので、下期はコースを刷新し、柳川の川下りや南阿蘇の湧水めぐりなどを加えた。参加者には新たにペン型音声ガイドを提供する。コースは福岡から別府までの「柳川・ゆふいん・別府号」と、別府から熊本までの「別府・阿蘇・熊本号」、別府発着の「別府・ゆふいん・高千穂・黒川号」で、コースごとに1便あたり26席から41席の座席を販売。「別府・ゆふいん・高千穂・黒川号」は区間乗車もできる。

 東京ディズニーリゾートでは、11月25日の宿泊者を対象に、貸切イベント「プライベート・イブニング・パーティー」に招待するプランを用意。東京ディズニーリゾートのガイドツアーに参加し、夜はパレードを指定鑑賞席で観覧できるコースも設定した。ディズニーホテル宿泊商品では、食事をしながらミッキーマウスやミニーマウスと記念撮影ができる「スペシャルブランチ2・3日間」を用意。上期はオプショナルプランだったが好評によりツアー化した。

 沖縄では、上期からパンフレットにQRコードを掲載してイメージ動画を紹介してきたが、下期から新たにホテル3軒のイメージ動画を作成し、QRコードを掲載。このほか、沖縄観光コンベンションビューローが実施した女性向けのモニターツアーに基づく、万華鏡作りやシュノーケリングなどの体験プランを盛り込んだツアーも設定した。北海道では知床の流氷を見学するツアーなどを用意した。