バス旅行を変革 神姫バス、"クルーズバス"で新ツアーブランド(2)
長期間、長距離の旅を実現するのが「車」だ。新型車両「YUI PRIMA」は、各地の観光列車を手がける水戸岡鋭治さんのデザインで、外観は高級感あふれるシックな青、車内は木をふんだんに使い温もりある空間に仕上げた。
18人乗りと定員を絞り、ゆったりとした座席空間や飲食物を提供するカウンターを備えるなど快適性の向上を図った。1年半かけて完成にこぎつけたというこだわりの新車両は2台導入する。
集客目標は10月からの半期で3千人、売上目標は1億円。ターゲットは個人や夫婦などアクティブシニアに定め、「旅慣れた人が多いことを想定しているので『今日はこの時間にこのあたりを訪れましょう』という旅にしたい」(長尾社長)。タイなどインバウンドの誘客も視野に入れる。
車両やコースを見るとクルーズトレインの手法を導入したようにも。その点について長尾社長は「それは否定しない。ターゲットを突き詰めた結果、これが最適と言う結論に」と話す。
そして「疲れない楽しい旅を演出し、日本のバス旅行を豊かなものに。日本のバス旅行を変える」「まずは乗ることを目的にしてもらいたい。とにかくインパクトを与えたい」と意気込んだ。
(16/06/27)
情報提供:トラベルニュース社