アメリカン航空、2月に羽田/LAX線開設、11月8日から予約開始

  • 2015年11月5日

 アメリカン航空(AA)はこのほど、米国運輸省(DOT)に羽田/ロサンゼルス線の運航スケジュールを申請した。就航日は2016年2月11日で、1日1便で運航する計画。航空券の予約は11月8日から受け付ける。同路線はデルタ航空(DL)が13年から羽田/シアトル線として運航を開始し、今年9月末に返上した発着枠を利用するもの。

 運航スケジュールは羽田発のAA26便が1時30分発、前日の18時20分着で、ロサンゼルス発のAA27便は18時00分発、翌日の23時00分着。使用機材はボーイングB787型機で、座席数はビジネスクラス28席、プレミアムエコノミークラスにあたる「メインキャビンエクストラシート」48席、エコノミークラスの「メインキャビンシート」150席の計226席とした。

 AAは今回提出した申請書において、12月31日に発着枠を取得できるとの見通しを説明。「今回の一連のやりとりで示しているように、取得後60日以内に運航を開始する」と改めて強調し、16年2月11日には運航を開始したい旨を明記した。一方で、「16年2月11日に運航を開始する意志は明確」であるものの、不測の事態などにより開始日が遅れる可能性も考慮し、発着枠を取得してから60日後となる2月29日までは就航の権利を保証するようDOTに要請した。

 DLの羽田/シアトル線をめぐっては、同社が前回の冬ダイヤ便をほぼ運休したことから、AAとハワイアン航空(HA)がDOTに再配分を要請。DOTは条件付きでDLに発着枠を残したものの、DLが路線維持の条件の厳しさを理由に今年9月末で返上したため、10月以降は60日以内に運航を開始することを条件にAAへの配分が決定していた。

 しかし、AAが代替路線として発表していた羽田/ロサンゼルス線について、9月末時点で運航スケジュールを申請していなかったことなどから、DLは10月初旬に発着枠の没収を要求。これに対してAAは「採算のあう時間帯の発着枠が取得できていない」と主張し、運航開始日の延期を要望していた。

 AAの就航延期要請に対して、DLは反論の文書をDOTに提出。一方、HAは「反対はしない」ものの、採算のあう時間帯の発着枠を取得してから60日以内の運航開始などを新たな条件としてDOTに要求したほか、米国の航空会社が保持するすべての羽田発着枠について、何らかの理由で運航不可能となった場合にHAを「バックアップキャリア」として選定することを求めていた。

 なお、AAは羽田/ロサンゼルス線の申請にあたりコメントを発表。チーフ・マーケティング・オフィサーのアンドリュー・ノセラ氏は「我々の顧客にとって羽田に直接アクセスできることは重要。すでに提供している成田へのサービスを大きく補うものでもある」と述べている。

▽AA、羽田/ロサンゼルス線運航スケジュール(2016年2月11日~)
AA26便 HND 01時30分発/LAX 18時20分着※前日(デイリー)
AA27便 LAX 18時00分発/HND 23時00分着※翌日(デイリー)