JR西、富山で「べるもんた」の運行開始、車内で鮨と酒提供

  • 2015年10月18日

「べるもんた」の車両  JR西日本は10月10日、富山県で新たな観光列車「ベル・モンターニュ・エ・メール」の運行を開始した。名称は「美しい山と海」をフランス語に訳したもので、愛称は「べるもんた」。高岡駅と北陸新幹線が停車する新高岡駅を起点に、山側と海側に向けて運行することから命名した。

「べるもんた」の車内 運行は土曜日と日曜日のみおこない、土曜日は新高岡/高岡/氷見間、日曜日は高岡/城端間をそれぞれ2往復運行する。車両は普通気動車1両のみで定員は39名。指定席券の料金は520円で、別途乗車券が必要となる。

新高岡駅で初日の便に乗り込む利用者 同社によれば車両のコンセプトは「走るギャラリー」で、窓枠を額縁に見立て、車窓の風景を絵画のように演出したほか、車内には南砺市の伝統工芸品である井波彫刻などをあしらった。そのほか車内では、職人が富山湾の新鮮な魚介類を使って握る2000円の「ぷち富山湾鮨セット」や、沿線の地酒とつまみをセットにした1500円の「ほろ酔いセット」を提供する。

 同社は10月10日の運航開始初日に、新高岡駅で記念式典を開催。同日の運行便はいずれも満席だったという。