ユングフラウ鉄道、日本重視の姿勢強調−新アトラクションも

  • 2015年9月16日

ユングフラウ鉄道グループCEOのウルス・ケスラー氏 スイス・インターナショナル・エアラインズ(LX)とユングフラウ鉄道グループはこのほど、旅行業界向けのイベント「トップ・オブ・スイス~のぼる×ウルス ナイト」を開催した。来日したユングフラウ鉄道グループCEOのウルス・ケスラー氏は、日本市場の重要性を改めて強調。日本市場の状況について「あまり良くはないが、高いポテンシャルがある」ことから、引き続き日本人の誘客に注力する姿勢を示した。

 また、同氏はプレゼンテーションにおいて、9月16日開業の新アトラクション「フィルスト・クリフ・ウォーク・バイ・ティソ」を紹介。断崖絶壁に造られた桟道や吊り橋、展望ブリッジを回遊するウォーキングコースで、アイガーの北壁や世界自然遺産に登録されたベルナー・アルプスの絶景が楽しめるという。

フィルスト・クリフ・ウォーク・バイ・ティソ ウォーキングコースの長さは250メートルで所要時間は約15分。入り口まではフィルスト山頂駅から徒歩約10分で、バッハアルプゼーをめざすハイキングコースの途中にある。

 ユングフラウ鉄道グループは今夏から、フィルストをはじめ4つの展望ポイントのプロモーションを強化しているところ。同社は今まで、ユングフラウヨッホ鉄道駅を「ユングフラウヨッホ トップ・オブ・ヨーロッパ」と名付け、欧州最高峰の展望ポイントとしてプロモーションを展開してきた。こうした動きを踏まえ、フィルスト、シーニゲ・プラッテ、ハーダー・クルム、ヴィンターエックの計4つの展望ポイントにも「トップ・オブ」を活用したキャッチフレーズを設定。長期的に活用し、さらなる誘客をはかる考えだ。

 フィルストについては「トップ・オブ・アドベンチャー」というキャッチフレーズを設定。滑車にかけられた椅子に乗って約800メートルの区間を滑り降りる「フィルスト・フライヤー」をはじめ、冒険気分で楽しめるさまざまなアトラクションがあることから名付けたものだという。このほか、シーニゲ・プラッテはスイスらしい美しいアルプスを体感できる場所として「トップ・オブ・スイスネス」、ハーダー・クルムはインターラーケンに近いことから「トップ・オブ・インターラーケン」、ヴィンターエックは子供向けの遊戯施設があり、家族連れが訪れることから「トップ・オブ・ファミリー」と命名した。