JR大阪駅に訪日客向けカウンター、宅配やATMサービスも

  • 2015年9月2日

訪日客向けサービスセンターの外観  JR大阪駅と直結する商業施設「大阪ステーションシティ」(OSC)を運営する大阪ターミナルビルは10月1日、OSC3階の南北連絡橋に外国人向けのサービスセンター「Osaka Station City Tourist Service Center」を設置する。訪日客からの問い合わせの急増を受けて開設するもので、荷物の宅配やATMサービス、多言語による周辺情報を提供する。

 カウンターには、英語、中国語繁体字・簡体字、韓国語で展開するタッチパネル式のサイネージを設置し、OSCの館内情報や周辺の地図を表示する。このほか、フロアガイドなどのパンフレットも複数の言語で配布する予定。

 カウンター内には英語を話す佐川急便のスタッフが常駐し、8時から20時まで手荷物宅配サービスを有料で提供する。配送先は国内・海外を問わない。関空や大阪市内のホテルなどに関しては、当日の配送も受け付ける。

 サービスセンターにはセブン銀行のATMも併設しており、日本語、英語、中国語繁体字・簡体字、韓国語、ポルトガル語でサービスを提供。大阪ターミナルビルによると、セブン銀行では12月を目処に、ATMの対応言語を12言語にまで増やす予定だという。

 大阪ターミナルビルでは2013年から、WiFiスポットの整備など訪日外国人向けのサービスを開始。14年には宗教を問わず利用できる祈祷室を開設した。今後も、訪日外国人のための環境整備に力を入れていくとしている。