エクスペディア、アジアを重要地域に、訪日の誘致を強化

  • 2015年4月7日

▽アジアの人気旅行先1位は日本、地方都市の需要増加も

 アジア各国の予約件数ランキングでは、香港やタイ、台湾、韓国で日本が1位。人気の都市ランキングでも、台湾とタイで東京が1位、韓国と台湾で大阪が2位となったほか、沖縄が上位にランクインした。

 同社の取り扱いの中でインバウンド需要が増加した理由について、エクスペディア日本・ミクロネシア地区統括本部長の明石匡史氏は、宿泊施設のインバウンドに対する考え方が変化していることと、東京や京都、大阪などの主要都市以外の需要が増加している点を列挙。同氏が入社した7年前は、外国人の受け入れをあまりおこなっていない、または海外OTAに力を入れていない施設が多かったのに対し、インバウンド需要の取り込みに積極的な施設が増加していると説明した。

 一方、主要都市以外の需要については、2、3年前までは東京、京都、大阪の3都市が実績の9割を占めていたが、現在はその他の都市の比率も増加。同社の日本の人気都市ランキングを見ると、1位の東京と2位の大阪に次いで、3位に沖縄、5位に福岡、6位に札幌がランクインしている。明石氏によると、3都市の割合は全体の3分の2程度に減少しているという。

 また、日本の人気都市急上昇ランキングでは、北陸新幹線の開通により注目が集まっている金沢が前年から618%増と大幅に伸長。次いで沖縄が415%増、長崎が362%増、名古屋が347%増となった。

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