修旅向け体験学習素材が充実 島根県、助成金制度も

 島根県教育旅行素材説明会がこのほど大阪市内で開かれ、学校関係者や教育旅行担当者らに修学旅行先としての島根県の魅力を訴えた。

 島根県観光連盟の門脇弘政専務理事は「古代から近世まで歴史を理解する素材がたくさんあります。高速道の整備が進み広島の平和学習をセットすることも容易になっています」。松江市と広島県尾道市を結ぶ尾道自動車道が来年3月に全通し、山陽と山陰を結ぶアクセスがより向上することを紹介した。

 教育旅行誘致コーディネーターの早川正樹さんは、修学旅行の助成制度について話した。「県内に1泊し、教育旅行素材集に掲載している体験メニューを1つ以上組み込むとバス1台につき3万円を補助します。2泊以上の場合は追加で1人当たり1千円を助成します」とし、1校当たり最大35万円まで助成する制度の活用を呼びかけた。

 また、教育指導要領が改訂され体験、触れ合いを重視する体験学習のフィールドとしての島根県の優位性を訴え、早川さんは「事前学習用にワークシートも作成しています」と修学旅行受け入れ態勢が整っていることを強調した。

 このあと、出雲大社など歴史素材が豊富な出雲地域、世界ジオパークと民泊を生かした修旅対応に取り組む隠岐地域、松江歴史館を核にした松江市、尾道道の全通で便利になる奥出雲地域が教育旅行の素材をプレゼンした。


情報提供:トラベルニュース社