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新関空会社、伊丹の改修計画発表-到着口を2階に集約

  • 2014年9月2日

▽交通機関からターミナルへのアクセス改善、商業エリアのリニューアルも

歩行者回廊(ペデストリアンデッキ)のイメージ  改修では、各種交通機関から空港までのアクセス改善も実施。新関西国際空港によると、伊丹の利用者はビジネス客が多く、受託手荷物がないため直接出発ロビーにいくケースが多い。このため、モノレール駅直結の高架の歩行者用通路を新設し、モノレール駅から2階の保安検査場へ階層の移動なく直行できるようにする。

 また、バスやタクシーの乗降場を再配置。バス乗り場は到着口の集約に合わせ、中央ターミナル1ヶ所に設け、降り場は南北の保安検査場に近い位置にそれぞれ1ヶ所用意する。さらに、駐車場/ターミナル間の横断歩道には雨の日対応として屋根を設置する。

 商業エリアの改装では、中央ターミナル2階の到着ロビーの南側に、関西名物などを提供する飲食エリア「うまいもんげーと(仮称)」を設置。北側には関西の名店を揃えた「いっぴんゲート(仮称)」を配す。

 ターミナル内の改修では、ゲートラウンジを全面リニューアルし、段差の解消、点字・多言語の案内標識の整備をおこなう。さらに全館でWiFiを導入する計画で、携帯アプリなどでの情報提供も検討中だ。また、小型機対応のフィンガーを新設し、小型機も搭乗橋が利用できるようにした。

 このほか、屋上展望デッキの拡張、雨水の利用や照明のLED化、高効率な空調システムの導入など環境に配慮した計画を策定。フィンガーの建て替えにより耐震性を強化するとともに、全館改修により防火性、避難安全性を強める。