日本旅行、下期海外は前年並みの15.8万人目標-羽田発着コース拡充も

  • 2014年8月7日

 日本旅行は6月27日から8月下旬にかけて、下期の海外パッケージ商品「マッハ」「ベストツアー」の発売を順次おこなっており、このほどようやく主なラインナップが出揃った。下期は引き続き熟年・シニア層と女性層を重点顧客層に設定。羽田発着コースの拡充や、ハネムーナー向け商品の強化もおこなう。また、発売日を前倒しすることで、早期受注の取り組みを強化する。販売目標は前年並みの15万8000名。グアムとサイパンは前年比3%減と減少したが、アジア、アメリカ・カナダ、オセアニア、ハワイで前年を上回る目標を設定した。

 下期は同社が「最重要方面」と捉えるヨーロッパを強化。地方発需要の取り込みを視野に、羽田発着利用コースを21コース新設したほか、九州発を中心に地方発羽田経由のコースも用意した。また、ビジネスクラス・プレミアムエコノミー利用コースを「ビジネスクラス・プレミアムエコノミーで行くヨーロッパ」として専用商品化。発売日を大幅に前倒ししたほか、値ごろ感のある「ベストブランド」ツアーを新設し、利用しやすくした。

 このほか、冬のヨーロッパで、クリスマスやオーロラなどテーマを打ち出した商品を設定。オフシーズンのメリットを活かし、リーズナブルな価格設定の商品を用意した。

 熟年・シニア層向けには、フライ&クルーズ商品や、中南米・アジア方面で観光を充実させたコースを強化。フライ&クルーズでは、来年のゴールデンウィークに、成田発着で「『ノルウェージャンエピック』で行く 2015年ゴールデンウィーク『西地中海の旅7日』」を新設。早期受注をはかり、6月27日から販売を開始した。

 中南米方面は、コースのラインナップを昨年より4割拡充。地球見聞録では定番のペルー方面に加え、ウユニ塩湖やベリーズ、パタゴニア、リオデジャネイロ、イースター島などのコースを設定した。また、アジア方面では好調の台湾で、専用車・専属ガイドが案内するコースや、スルーガイド付きのコースを増強した。

 また、ハネムーナー向けには、秋のハネムーナー需要の取り込みをはかり、約3週間発売日を前倒しするとともに、長距離方面のヨーロッパ、オーストラリア、アメリカ方面で専用商品、専用コース掲載の半期型商品を強化。ヨーロッパでは専用商品の「感動の宝石箱 ヨーロッパ」でコースラインナップを4割増やした。オーストラリア方面では、「スイートロマンス」シリーズとして、全コースで天気が良ければサンライズ、サンセット、星空鑑賞などが楽しめる機会を設けた。アメリカ方面では、オーランドやウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートを訪れるツアーを設けた。

 この他、廉価なホテルの仕入れを強化し、価格重視型の「イチ押し」「行っ得」のラインナップを増強。「イチ押し」は8月中旬までに全12商品を、「行っ得」は9月中旬に全12商品を発売する予定だ。また、航空座席確保が困難な方面は航空便臨時便の仕入れを積極的に実施。年末年始に人気のハワイ方面で、デルタ航空(DL)の臨時便を利用した限定コースを用意した。

 なお、方面別の目標は下表の通り。