itt TOKYO2024
itt TOKYO2024

主要57社、13年度の取扱額3.7%増、海外減も外国人・国内好調

  • 2014年5月25日

▽海外旅行はプラス成長23社、国内は楽天が2位視野に

 取扱額を分野別で見ると、海外旅行はJTB14社計が0.6%減の4965億9629万円とほぼ前年並みで1位。2位のHISは4.1%増の3649億451万円、3位は変わらず阪急交通社だが、11.6%減の2277億5285万円と苦戦した。

 国内旅行は1位がJTB14社で6.9%増の9579億5694万円、2位がKNT-CT9社で3.9%増の3458億210万円。3位は2012年度と同じく楽天トラベルだが、11.5%増の3448億8731万円と大きく伸ばし、KNT-CT9社との差を2012年度の234億7992万円から9億1479万円まで縮めている。

 外国人旅行もJTB14社が23.5%増の397億7331万円で首位。特に、JTBGMTのみで301億8338万円を取り扱い、57社計の832億2116万円のうち36.3%を占めている。2位は日本旅行で39.3%増の156億3891万円で、3位はKNT-CT9社の11.3%増の95億1782万円となった。

 一方、増減率では、海外旅行が前年を上回ったのは56社中23社のみ。取扱額が100億円を上回る企業ではエヌオーイー(NOE)が10.1%増(267億6798万円)で最も高く、2位以下ではJTB14社に含まれるジェイティービービジネストラベルソリューションズが9.6%増(514億4167万円)、郵船トラベルが8.7%増(302億8486万円)と続くなど、業務渡航を得意とする企業の業況が堅調であった傾向が見て取れる。

 これに対して国内旅行は53社中38社がプラス成長。100億円以上の企業ではHISが31.7%増(443億395万円)と急増しており、2位はi.JTBの29.5%増(1388億5435万円)、3位は楽天トラベルの11.5%増などとなった。

 外国人旅行は取扱額の規模が小さい企業が多いため、1位は読売旅行の1526.8%増(5538万円)、取り扱っている中での最下位はJTB東海の84.7%減(13万円)と大きく数字が動いている。10億円以上の企業では、楽天トラベルが46.2%増(28億3168万円)で最高で、次に日本旅行の39.3%増が高い結果となった。