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現地レポート:英国南部の1066カントリー、中世建築に宿泊、ワイナリーも

  • 2014年2月13日

歴史の舞台に女性向け素材
中世建築に宿泊、ワイナリーやショッピングを堪能

ライで中世建築に宿泊
郊外でワイナリー体験を

「ジョージ・イン・ライ」の一室。どの部屋もそれぞれ違った魅力がある 中世の町、ライでは小石を敷き詰め、とうていハイヒールでは歩けそうもないでこぼこ道が魅力。かつて海賊に利用されたという小道が今に残り、中世の建築物が現役で使われている。ここだけなら半日もあればめぐることができるが、宿泊することで“地元”を体験できる宿に泊まればさらに楽しめるに違いない。

地元の特産マーシュ・ラムのグリル。ロンドンでもあまりお目にかかれない逸品 ライでの宿泊施設といえば11世紀から続く「マーメイド・イン」が有名だが、同じ旧市街の中心地に位置する「ジョージ・イン・ライ」もまた、中世の建造物を利用した宿泊施設のひとつ。内装を現代風にアレンジしており、一部屋一部屋が違うデザインだ。中世らしい傾いた廊下や階段はそのままに、その風合いを活かしつつもモダンで快適な滞在が可能。料理にも定評があり、メニューには近隣のワイナリーで作られたスパークリングワインや地元の農場で飼育されているラム、魚介類などが並び食の楽しみも大きい。

 また、ライから風光明媚な丘を車で何度もアップダウンしながら北上すれば、20分ほどで小さなワイナリー「カー・テイラー」にたどり着く。この辺りはフランスのシャンパーニュ地方と似た地勢や気候であることから、スパークリングワインを生産するワイナリーが多数点在する。英国でワイナリー、という意外性とその質の良さに驚くことは必至で、英国での新たなアクティビティのひとつとして有望だ。

近注目度が上がっている英国産スパークリングワインの多くはこのエリアで生産される 日本にはほとんど流通していないこともあり、ユニークなお土産ショッピングとして立ち寄るのもよさそう。このカー・テイラーは4人で切り盛りする小さなワイナリーだが、大き目のバスも停車できる駐車場を備えている。

 なお、ワイナリーまでの景色もおすすめだ。目にするのはかつてホップが主要産業であった頃から残る貯蔵庫つきの家々。今は貯蔵庫ではないが、そのまま使われているそうで、独特な景観が楽しめる。