ロシア、渡航情報一部引き上げ-ソチへの陸路「できる限り控えて」

  • 2014年2月4日

 外務省は2月3日付で、ロシアに対する渡航情報の一部を引き上げた。対象となったのはボルゴグラード州で、「十分注意してください」から「渡航の是非を検討して下さい」に引き上げた。

 ボルゴグラード州では2013年10月、州都のボルゴグラードで路線バスを狙った自爆テロが発生し6人が死亡、50人以上が負傷した。また、12月には公共交通機関を狙った自爆テロ事件が連続して発生し、34名が死亡、70人以上が負傷。12月のテロ事件ではイスラム過激派組織がビデオで犯行声明を出し、ソチオリンピック・パラリンピックへの攻撃を予告した。

 このため、外務省では渡航情報の引き上げを実施。治安情勢を十分に注視して渡航の是非をよく検討するとともに、不要不急の渡航を避けるようしてほしいとした。また、自爆テロが相次いでいることから、鉄道やバスなどの公共交通機関を利用した陸路移動をさけて空路で移動するよう勧めており、特にソチへの陸路移動はできる限り控えるよう呼びかけている。さらに、マーケットや駅、バス停など人が集まる場所へ不必要で緊急ではない訪問は避け、デモや集会を見かけた場合は速やかに避難するようにとした。

 2014年冬季オリンピック・パラリンピックを控えたソチについては、隣接した北コーカサス地方に「渡航の延期をお勧めします」が発出されており、同地方やボルゴグラードでの相次ぐテロや、イスラム過激派の攻撃予告などを踏まえ、渡航の際は十分注意してほしいとしている。また、在ロシア日本国大使館では安全の手引を外務省サイトや渡航情報内で紹介し、活用を呼びかけている。

 外務省によると、ソチでは1月7日から3月21日まで、市街やソチ空港、オリンピックパークや選手村など関連施設のあるアドレル、雪上競技場のあるクラスナヤ・ポリャナなどはロシア当局から「ソチ周辺警戒エリア」と指定されており、内務省や警察による厳重な警備が敷かれているほか、車両の出入りも制限されているという。

 なお、チェチェン、イングーシ、ダゲスタン、北オセチア、カバルダ・バルカルの各共和国は今までどおり「渡航の延期をお勧めします(既に滞在中の方は,退避手段等につきあらかじめ検討してください)」を、スタヴロポリ地方及びカラチャイ・チェルケス共和国も「渡航の延期をお勧めします」を継続。以上とボルゴグラード州を除いた、ソチや首都モスクワ市を含む地域は「十分注意してください」のままとなっている。