ANAHD、3Q売上高は7.1%増1兆2120億円、ビジネス需要好調

  • 2014年2月2日

 ANAホールディングスの2014年3月期第3四半期累計期間(2013年4月1日~12月31日)の連結業績で、売上高は前年比7.1%増の1兆2120億円となった。

 旅客輸送事業は、国際線で旅客数が0.3%減の475万7194人と前年を下回ったものの、旅客収入は2974億円と増加。国内線は旅客数が3.2%増の3256万6004人、旅客収入が0.4%増の5182億円といずれも増加した。国際線、国内線ともにビジネス需要が好調で、国内線ではレジャー需要も着実に取り込めたという。

 しかし、営業費用が燃油価格の高騰などにより11.5%増の1兆1429億円と2桁増。営業利益は35.8%減の690億円、経常利益は39.8%減の536億円、四半期純利益は36.2%減の333億円と大きく減少した。

 期間中の輸送実績は、国際線で座席供給量を表す有効座席キロ(ASK)を9.5%増と1割近く拡大したところ、旅客輸送量を表す有償旅客キロ(RPK)は6.9%減となり、利用率は1.8ポイント減の74.0%。国内線はASKが4.2%増、RPKが3.5%増で、利用率は0.4ポイント減の62.5%であった。

 また、ANAセールスの旅行事業は売上高が7.9%増の1335億円となったものの、営業利益は3.1%減の42億円。海外旅行では、ANAハローツアーで中国、韓国の需要低迷が続いたものの、ダイナミックパッケージの旅作は全方面で好調に推移。また、ANAワンダーアースも好評であった。

 国内旅行は東京ディズニーリゾートの需要が高まった関東への送客増などでANAスカイホリデーと旅作の取扱人数が堅調に推移。取扱高は海外、国内ともに増加し、訪日旅行も過去最高を更新した。減益は、円安の影響による海外ホテルなどの仕入価格上昇などが要因という。

 なお、エアアジア・ジャパンとバニラエア(JW)の運航実績は、エアアジアブランドでの運航期間である4月1日から10月26日までは、国内線が旅客数3万6400人で利用率66.8%、国際線が旅客数1万6200人、利用率66.2%。バニラエアとしての運航期間である12月20日から12月31日までは、国内線が旅客数6000人で利用率84.6%、国際線が旅客数4000人、利用率94.1%となった。