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トップインタビュー:オーストラリア政観日本・韓国地区局長のライリー氏

-2014年の活動計画についてお聞かせください

ライリー 航空座席についていえば、我々は航空座席をコントロールする立場ではなく、航空会社に働きかける立場だ。需要を可視化し、ポテンシャルを感じられるよう環境を整えていきたい。

また、旅行会社との関係を再活性化したい。これについては、新しくパートナーシップ・マーケティング・マネージャーに就任したロバート・ガムリの活躍に期待したい。ガムリは日豪の旅行市場で長い経験を持ち、TAで勤務したことがあるだけでなく、マーケティングの実績もある。そして日本語を話し、日本を愛している。良いきっかけになると信じている。

 そして、我々の活動がベストなものであるかも常に自問していく。同じような活動を毎年続けていくのではなく、また、全世界的なアプローチから離れて本当に日本市場に適したプロモーションをしていきたい。

 また、訪日分野との協力も強化していきたい。一方向の需要だけでは航空会社に最適なサポートにならない。日本の訪日プロモーションについていえば、旅行者の数だけを追うのではなく、質も重視してはどうか。オーストラリアを訪れる海外からの旅行者の数は全世界で46位に過ぎないが、消費総額では10位、1人あたりの消費額では1位だ。

 オーストラリアからの訪日旅行者はあまり多くないかもしれないが、彼らがどれだけ長く、どれだけ地理的に幅広く、どれだけ消費しているかに注目してほしい。


-旅行業界へのメッセージをお願いします

ライリー ビジョンを関係者で共有していきたい。日豪双方の旅行業界、航空会社と同じビジョンの元に同じ方向に進みたい。過去、それぞれの関係者がオーストラリア市場の可能性を信じられていた時には、大きな成功を収められていた。この数ヶ月で、それぞれの立場から新しい興味を感じられるようになってきたのは大変喜ばしいことだ。

 旅行業界は大変競争が厳しい環境で、結果を残していける状況が求められている。他のデスティネーションを見ると、中国や韓国はポテンシャルはあるがリスクもある。ハワイも人気が高く素晴らしいデスティネーションだが、競争が激化し、利益性が低くなっているという声も聞く。そうした中で、オーストラリアに興味を持っていただけているように感じる。実際に利益を残していただけるように努力していきたい。


-ありがとうございました