楽天トラベル、夏の海外は4.8%減、韓国・中国減少-国内は31.7%増

  • 2013年7月2日

 楽天トラベルがこのほど発表した、7月18日から8月31日までの夏休み期間の旅行予約動向によると、海外宿泊は前年比4.8%減となった。同社によると、領土問題などの影響で中国と韓国への旅行需要の減少が響いたのが要因だという。中国や韓国を除外すれば17%増と増加しており、特にシンガポールは138.5%増、ハワイ(ホノルル・オアフ島)は52.3%増と伸長。タイは26.4%増、台湾も22.7%増と増加した。

 中国、韓国を除いたエリアの1人あたりの平均宿泊単価も前年比24.6%増、取扱額も45.8%増となった。また、シンガポールやハワイでは、カップルやファミリーが高単価なホテルを予約して滞在旅行を楽しむ傾向が見られるという。

 一方、国内宿泊は31.7%増となり、過去最高を更新。なかでも世界遺産に登録された富士山については、静岡県の富士・富士宮周辺が74.2%増となり、ゴールデンウィーク以降増加傾向が強まっているという。また、島根県が85.6%増、福島県が85.6%増、香川県が76.1%増と好調に推移。国内ダイナミックパッケージは22.2%増と増加した。旅行単価は1人あたり3.4%増だった。

 そのほか、訪日宿泊は約2.5倍に増加。台湾、香港、アメリカの順に増えているという。行き先別では、アメリカ、オーストラリア、ヨーロッパからの旅行者を中心に山梨県河口湖周辺が約6倍と急増。広島県宮島や香川県の瀬戸内国際芸術祭も人気が高く、関空を利用し西日本を中心に周る旅行者も拡大しているとした。