KNT-CT、4月の海外旅行は24.4%減、団体・個人とも低調

  • 2013年6月11日

 KNT-CTホールディングスの2013年4月の旅行取扱状況(※)で、海外旅行の取扱額は前年比24.4%減の97億285万円となった。団体旅行が9.0%減の16億4802万円、企画商品が34.5%減となり、さらに個人旅行も8.2%減と減少した。

 団体旅行では一般団体が4.8%減、学生団体が29.4%減で、特に学生は修学旅行が前年に大型団体を複数校取り扱った反動もあって半減したという。一方、企画旅行は販売比率の高いアジア、オセアニアを含めて全般的に不調。特に中国は引き続き大きく低迷。ホリデイは46.8%減、クラブツーリズムは22.2%減となった。

 ただし、ホリデイの現状についてKNT-CTホールディングス総務部(広報)では、近畿日本ツーリスト個人旅行が取り組んでいる、テーマ性の高い商品ラインナップへのシフトも背景にあると説明。現在は「過渡期」であるとし、夏頃には数値にも効果が現れてくると期待を示した。

 なお、海外旅行以外では、国内旅行が1.3%減の250億3070万円、国際旅行が15.6%増の9億3034万円。国内旅行のうち団体旅行は11.4%減の57億5913万円となったものの、企画旅行はクラブツーリズムが8.0%増と好調で全体も4.4%増の153億2265万円となった。

※近畿日本ツーリスト(KNT)、KNT個人旅行、KNT個人旅行販売、クラブツーリズム、KNT北海道、KNT東北、KNT中国四国、KNT九州、ユナイテッドツアーズ、KNT商事、KNTアジアの合計値。2012年12月までに掲載した取扱状況の記事では、クラブツーリズム、KNT個人旅行販売(旧KNTツーリスト)、ユナイテッドツアーズの3社の数値は含んでいない