モナコ、夜景のアピール強化-13年日本人渡航者数1.2万人めざす

  • 2013年4月3日

モナコ政府観光会議局マーケティング・ディレクターのエリック・マルサン氏  モナコ政府観光会議局は4月2日、同局とモナコのホテルなど3社から成るデリゲーションによるセミナーとワークショプを開催した。セミナーの冒頭で来日したモナコ政府観光会議局マーケティング・ディレクターのエリック・マルサン氏は、昨年10月に「夜景サミット2012in長崎」で香港、長崎とともにモナコが「世界新三大夜景」のひとつに選ばれたことについて触れ、夜景を新たな観光素材とし、引き続きプロモーションを展開していく考えを示した。

モナコ政府観光会議局ピーアールディレクターのコリーヌ・キアブスキー氏  今年は夜景サミットの結果を活かし、夜景情報のパンフレットやウェブサイトを作成。フェイスブックなどのSNSを活用した情報提供と興味喚起により、さらなる渡航者の獲得に努める。同じく来日した同局ピーアールディレクターのコリーヌ・キアブスキー氏は、「夜のアクティビティがひとつ増えたと捉え、旅行会社にはぜひこれを盛り込んだツアー造成をお願いしたい」とアピールした。

 同氏によると、夜景は特に冬場が美しく、同時期にはクリスマスマーケットも開催される。夏場に比べホテルなどの料金が下がることからも、冬の送客にもアピールポイントが増えたとの考えだ。

 モナコへの日本人渡航者数は2011年は前年比12%増の5000人、2012年には5600人。キアブスキー氏は宿泊日数は1万4000泊であることから、日帰りではなくモナコ国内に滞在するケースが増えているといい、リピーターも多いと説明。2013年は「昨年の約2倍にあたる1万2000人を目標としたい」とし、「モナコはパッケージツアーのデスティネーション。旅行会社との協力関係をより強めていきたい」と意気込みを語った。