2月出国者数は9.3%減-訪日は33.1%増、韓国も回復

 日本政府観光局(JNTO)によると、2013年2月の日本人出国者数は前年比9.3%減の142万7000人となった。1月は2.5%増で5ヶ月ぶりにプラス成長に転じたが、再び前年を割り込んだ。

 一方、訪日外客数は33.1%増の72万9500人で、主に春節が2月になったことで中華圏の需要が増したことが要因と見られる。ただし、1月と2月の合計でも13.4%増の139万8200人となっており、震災前の2011年と比較しても0.3%増と上回った。

 市場別で1月と2月の合計値を見ると、重点市場18ヶ国・地域のうち中国と英国を除く16ヶ国・地域で前年を上回り、9ヶ国・地域は2桁増。韓国は36.9%増と最も高い伸びを示しており、昨年の落ち込みから引き続き回復傾向を示している。

 中国は30.6%減と苦戦しているが、観光庁長官の井手憲文氏は「本格回復にはまだもう少し時間がかかる」としつつ、「感覚としてはボトムアウトしつつあるとは思っている」と説明した。