オレゴン州、日本は「主要市場」、リピーターと若年層ねらう

  • 2012年10月24日

 オレゴン州知事のジョン・キッツハーバー氏とオレゴン州政府観光局バイス・プレジデント・グローバルセールスのテレサ・オニール氏が来日し、10月23日に都内で本誌らのインタビューに応じた。

 キッツハーバー氏はオレゴン州の魅力を語り、ワインやビール、ゴルフ、スキー、山岳エリアなど食と自然に恵まれた同州の魅力をアピール。また、オニール氏は「リピーターを獲得したい」と説明。特に消費税がかからない州の一つであることから、ショッピング、とりわけ“ヒップ”なファッションにおいてはポートランドは全米でも指折りということもあり、女性層にもアピールしていきたい考えだ。

 加えて、近年整備された「シーニック・バイクウェイ」は自転車旅行の可能性を大きく掘り下げる素材として期待。世界各国の料理にインスパイアされた屋台料理など気軽なダイニングもあり、歩いて動くことができるシンプルさからもFIT向きであるとも語った。

 オニール氏によると同州へは年間170万人が訪れ、その多くをカナダやヨーロッパ人が占めているが、昨年の日本人渡航者数は4万6000人と、前年比4%増の伸びを示している。中国やオーストラリアからの渡航者も増えているが、同州へは日本の高校生の修学旅行や研修旅行も多く、一度に数百人単位でホームステイなどを目的として訪れるケースもあり「日本は主要マーケット」と話す。

 なお、オレゴン州政府観光局では現在、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアやエクスペディアなどを利用し、オンラインによるプロモーション展開しているところ。キャンペーン情報なども掲載していく方針で、旅行会社の参考にもなるとの考えだ。