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現地レポート:ワイルドフラワーにプラスα、マーガレットリバーの魅力

  • 2012年9月20日

ワインに加えビールやトリュフも
鍾乳洞や桟橋のスポットも

トリュフで南半球一番めざす
食の一大イベントも予定

ザ・ワイン&トリュフカンパニーでは豚ではなく犬がトリュフを探す もう一つ、あまり知られていない西オーストラリア州の食の名産品が、マンジマップで採れるトリュフだ。南半球では最大の生産量を誇るとされ、品質面でも本場フランスで高い評価を得ているという。マンジマップは、マーガレットリバー地域から東に100キロメートルほど離れた場所で、TWAによるワイルドフラワーのトレイルでは、「ジャラランド・トレイル」と「サザン・ワンダー・トレイル」で通過する。

 マンジマップでトリュフ栽培の取り組みが始まったのは1997年で、気候や土壌がフランスなどのトリュフ生産地と似ているため同地が選ばれたという。生産に取り組んでいるのは「ザ・ワイン&トリュフ・カンパニー」で、2003年に初めて168グラムのトリュフが収穫された後、2004年には26キログラム、2007年には325キログラムと拡大してきている。

トリュフは予想以上に簡単に見つかる ここではアクティビティとしてトリュフハンティングを体験可能だ。トリュフが採れるのは、40万平方メートルを超える広大な範囲に整然と植え付けられたヘーゼルナッツの木の根元。この中を、トリュフ・ドッグと呼ばれる犬たちと歩いて地中に埋まったトリュフを収穫するのだが、高級食材が掘り出されていく様子はなかなか興奮させられる。

 敷地内では、トリュフと合わせて生産しているワイン、ヘーゼルナッツなどを含めた試食コーナー、レストランも併設している。贅沢にトリュフを使った料理やワインなども、ツアーを彩る良い素材になるだろう。ただ、トリュフハンティングについては、犬たちも生き物であるため、気乗りがしない時は見るからに適当な探し方をすることもあるようなので、その点は留意しておいた方が良さそうだ。

ガブリエル・チョコレート・ファクトリー外観。マーガレット・リバーではチョコレートやチーズの工房を見学することもできる なお、西オーストラリア州では、「ムンダリング・トリュフ・フェスティバル」と名付けたイベントを6年連続で実施しているが、今年からは州政府観光大臣のキム・へイムズ氏が「南半球で最大の食のイベントにしたい」と意気込む、「マーガレットリバー・グルメ・エスケープ」も開催する。

 マーガレットリバー・グルメ・エスケープは、英国のミシュラン3ツ星シェフ、ヘストン・ブルメンタール氏など多くの著名シェフが参加。料理のデモンストレーションや特別ディナー、ラグジュアリー・ビーチ・バーベキューなど、西オーストラリア州の食材とワインを満喫できる様々な企画が予定されているという。