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“非常に満足”な旅行の行動パターン-現地の情報提供もポイントに

  • 2012年9月13日

「非常に満足」と「満足の」体験率の差、トップ5

じゃらんリサーチセンター研究員の加藤史子氏

 調査発表では、「非常に満足」な旅行と「満足」な旅行の違いにも踏み込んだ。旅の経験について、「非常に満足」だった人と「満足」だった人の体験率の違いを見てみると、「目的としたスポットに迷わずにたどりつけた」「予定通りの行動できた」の体験率にはほとんど差がない。

 しかし、「その土地・その季節でしか味わえないような旬な体験をすることができた」「出発前に予定していなかったスポットで想定外のよい体験ができた」の体験率には21.2ポイントの差がみられた。また、「隙間時間を有効活用できた」「地元の人との触れあいを楽しめた」「予定していたスポットで想定外のよい体験ができた」も、体験率の差が高い。加藤氏は、満足度を「非常に満足」に引き上げるためには、「予定外」「想定外」の体験がポイントと指摘する。

 また、旅先で参考になった情報源は紙メディアが多いが、ホテル・旅館などの従業員や観光案内所のスタッフといった「現地の人」のポイントも高い。加藤氏は旅行中の情報提供の有効性を強調。「紙メディアは海外旅行の場合、表記の言語が日本語でない可能性がある」としつつも、「『現地の人』については日本語スタッフや現地係員などがカギになる」とアドバイスした。