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現地レポート:アルバータ南部、異なる切り口のカナダを提案

  • 2012年7月19日

世界遺産でのハイキングや恐竜化石の発掘体験
FITや教育旅行向け素材も豊富

ウォータートン・レイク国立公園。湖の畔には野生のビックホーン・シープの群れの姿  エア・カナダ(AC)は4月から成田/カルガリー線を週5便に増便しており、いままでの夏季運航から通年化する。アクセス利便性の向上と座席増で、カルガリー周辺を訪問する商品造成の可能性もさらに広がったといえるだろう。なかでもアルバータ州南部は世界遺産もあり、恐竜の化石発掘体験など独自の体験もできる。日本人旅行者数はまだそれほど多くはない地域だが、FITや教育旅行の訪問先として提案できる。また、今までとは違った切り口でのパッケージツアーの造成に活かすことも可能だ。


アメリカに繋がる世界自然遺産
ウォータートン・レイク

国立公園に向かう道。車窓には地平線まで続く大平原が広がる。スケールの大きな風景だ アッパー・ウォータートン・レイク。底まで覗けるほど澄み切った水が美しい  アルバータ州南部の主な見どころの一つは、「平原と山が出会う場所」といわれるウォータートン・レイク国立公園だ。カルガリーから平原を通りぬけ、車で南下すること270キロ。徐々にカナディアン・ロッキーの山並みが平原の向こう側から近づいてくる景色は迫力がある。

 ウォータートン・レイク国立公園は国境を挟んで隣り合わせにあるアメリカのグレイシャー国立公園とともに「ウォータートン・グレイシャー国際平和自然公園」として世界遺産に登録されている。園内に数ヶ所ある越境ステーションを通れば、歩いてアメリカ側へ行くことも可能だ。

道のすぐ脇には地リス。巣穴があるので草地を歩くには注意が必要だ  特徴はなんといっても生態系の豊かさ。1000種類以上の植物、約250種類の鳥、60種類以上の哺乳類など多種多様な動植物を楽しむことができる。今回の訪問では花のシーズンにはまだ早かったが、動物はブラックベア、ビックホーン・シープ、鹿、地リスなどを見ることができた。

 ガイドをしてくれたトレイル・オブ・ザ・グレイト・ベアー社長のベス・ラッセル・トゥ氏によると、ハイシーズンは7月から8月だが、非常に込み合うため、宿泊施設を予約する場合は1年以上前が望ましい。お薦めの時期は5月から6月中旬までで、特に6月にはワイルドフラワー・フェスティバルがあり、花好きの日本人にはぴったりだという。


静かな雰囲気で自然を堪能
ハイキングトレイルも充実

湖にはカヤックを楽しむ人の姿も  ウォータートン・レイク国立公園はカルガリーから車で2時間半とやや遠方のため、静かな雰囲気の中で自然が楽しめるのも魅力の一つ。参加した現地旅行会社からは、「賑やかなバンフと違って静かに景色を楽しめる」といった意見もあがった。宿泊もバンフに比べて手ごろな価格で提供できることもあり、カルガリーと組み合わせた1週間程度のツアーを検討する会社もあった。

ガイドとともにハイキングを楽しむ。後ろは町の近くにある滝、キャメロン・フォール  公園ではハイキングや魚釣り、カヤック、冬にはスキーやスノーシューなどが楽しめる。ハイキングトレイルも20分程度のコースから2、3泊が必要なコースまであるが、今回はアッパー・ウォータートン・レイク周辺を歩く1時間程度の「タウンサイト」に参加した。湖沿いを歩き、町近くにある滝を訪れる手軽なコースだが、十分満足できた。ただし、訪問した5月上旬は湖を吹き抜ける風は冷たく、やや肌寒かった。山に登ればさらに気温が下がるため、ハイキングには防寒・防風のためのジャケットは必須だ。