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JATA新会長にワールド航空サービスの菊間氏-副会長はJTB田川氏、KNT吉川氏

  • 2012年6月14日

新三役。左から副会長のJTB代表取締役社長の田川博己氏、会長の菊間潤吾氏、副会長のKNT代表取締役社長の吉川勝久氏 日本旅行業協会(JATA)は6月14日、第56回定時総会を開催し、新三役を決定した。新会長にはワールド航空サービス代表取締役社長の菊間潤吾氏が就任。副会長はジェイティービー(JTB)代表取締役社長の田川博己氏と、近畿日本ツーリスト(KNT)代表取締役社長の吉川勝久氏が就任した。

 菊間氏は1995年にJATAの理事に就任後、常務理事やJATA国際会議・世界旅行博実行委員会委員長などを歴任し、2010年からJATA副会長を務めていた。就任挨拶で菊間氏は「JATAの弱点もこれからの課題も十分承知している」と今まで培ってきた経験をアピール。「(副会長と)3人でしっかりとスクラムを組んで、地に足つけて粘り強く耐えながら、前へ前へと前進していきたい」と意気込みを示した。

会長に就任したワールド航空サービス代表取締役社長の菊間潤吾氏 JATAによると、中小旅行会社から会長職に就任するのは、1995年のアサヒトラベルインターナショナルの郡司亮一氏以来のこと。菊間氏自身も「今回の人事は少し異例の人事だと私自身思っている」と述べる。「会長を引き受けるにあたり、強力にサポートいただける体制を求めた」ことから、「副会長を現職の大手旅行会社社長2名にお願いした」という。

 また、菊間氏は現在の旅行業界について「大変厳しい環境が続いている。消費者やサプライヤーの方から、旅行会社離れといった声も聞こえてきている」と指摘。「今こそ旅行会社の存在意義の確立が必要なのではないか」と述べ、国の観光立国推進に向け「JATAが心強いエンジン機能を果たせるよう、精一杯努力し、旅行業界は頼もしいといっていただけるようになりたい」と意欲を見せた。ビジット・ワールド事業についても今まで以上に取り組みを強化していく考えだ。

>>次ページ:前会長の金井氏、羽田国交相のコメント


※訂正案内(6月27日 10時00分)
アサヒトラベルインターナショナルの社名を誤って表記しておりました。
訂正し、お詫び申しあげます。(編集部)