エアアジア・ジャパン、成田/札幌を4580円から-8月から国内3路線運航

  • 2012年5月30日

▽課題は空港側のサポートとアクセス-成田へ働きかけ実施

 フェルナンデス氏は、今後の日本市場での課題として、空港側のサポートと空港へのアクセスをあげた。同氏は「着陸料はそれほど重要な問題ではない。一番大切なのは運営」と述べ、簡易化されたLCC用の施設がコストを削減し、安価な運賃を提供するのに必要との考えを示した。空港にとっても「費用対効果が高くなるだろう」とメリットを強調する。

 同社では空港に対し、コスト削減のための働きかけを実施。岩片氏によると、成田に対し着陸料を「空いている時間は半額にできないか」提案中だ。現在成田が建設中のLCC専用ターミナルについても、コスト削減のため積極的に意見を伝えていくという。そのほか、多頻度運航のための24時間化についても要望していく。さらに、岩片氏はコスト要素として航空機燃料税をあげ、「あと2年間減税中だが、時限措置のため、2年後には増加するとの見方もできる」ことから、時限措置の延長や、税自体の撤廃を働きかけていく考えも示した。

 また、空港までのアクセスについては、成田を例に課題を指摘。「成田までは不便で遠くて高いというイメージがついてしまっている」ことから、イメージの転換をはかる。現在、成田線については朝6時台の運航も検討していることから、適切な時間に値頃感のある交通手段を提供できるよう、京成バスに協力を強く働きかけているという。