2年越しの福島開催 東海予約センター協力会とTRCレスト協力会・総会

 東海予約センター協力会(TRC協力会、新谷尚樹会長=高山グリーンホテル天領閣)とTRCレスト協力会の総会がこのほど、福島県磐梯熱海温泉のホテル華の湯で開かれた。

 昨年、同会場で予定していた総会は東日本大震災で中止となり、2年越しの開催となった。旅館ホテルが加盟する協力会から92人、ドライブインや観光物産施設などが加盟するレスト協力会から60人、TRC社員33人が出席した。

 TRCは全国に15の営業拠点を構える案内所大手で、協力会には325軒、レスト会には185施設が加盟している。

 新谷・TRC協力会会長は「当地での総会開催で震災で傷痕の残る福島、東北に少しでも寄与したい」と話し、総会参加者が180人を超えたことに感謝を示した。

 一方で昨年のTRCの実績について、後半巻き返したものの、前年比77%と苦戦したことを報告。「案内所のあり方が難しいなか、何をすれば会員の役に立てるか、いろんなチャレンジをしている」と、Tネクストでインターネットによる情報発信に着手していることなどを紹介し、理解と協力を求めた。

 TネクストはTRCが販売促進のエースと期待を寄せているシステムで、ネットにより営業所のないエリアの旅行業者にピンポイントで会員情報が発信できるほか、会員施設の特別プランや緊急空室情報などを提供できる。グーグルアースとの連動など、最新の機能も持たせた。

 大長征勝・TRC社長は、山﨑龍太郎・前協力会会長(浪板観光ホテル健康亭)が東日本大震災で亡くなったことに「心痛の極み」と弔意を示したうえで、「会を発展させるため刻苦勉励に努め、出先機関としての使命を果たしていく」と決意を示した。


情報提供:トラベルニュース社