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福島交通観光、「春のふくしま」ツアー、現状視察と観光両立

  • 2012年4月5日

 福島観光交通はこのほど、震災と原発事故の影響に苦しむ福島の現状視察と、春の福島の観光を目的とした1泊2日の「春のふくしま」ツアーの販売を開始した。原発被害の現状を体感して、“福島の今”を忘れないでほしい、正しい情報に基づいて安心して福島を訪れてもらい、変わらない福島の美しさや温かさに触れてほしいという思いを込めたという。

 ツアーでは福島市、飯舘村、旧霊山町、旧東和町、川俣町、南相馬市、相馬市を訪れる。訪問先では、有機農業に取り組んできた二本松市東和地区や果樹園、いちご園を訪れ、震災後に放射能汚染が懸念される中でどのように対処してきたかについて、現場視察と関係者の話を聞く機会設けたほか、果樹園では摘果作業も体験。

 いちご園では敷地の3分の2が津波の被害を受けたが、今年1月15日に残った3分の1の農園で再開したといい、30分の食べ放題を盛り込んだ。また、奥飯坂温泉で温泉を楽しむほか、松川にも訪れる。

 旅行代金は2万6300円で、出発地は東京駅。5月12日と14日の出発日を設定した。