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アエロメヒコ、12年夏に増便予定、路線網生かし商品多様化を

  • 2011年11月14日

AM日本支社長の加藤欣弥氏 アエロメヒコ航空(AM)は先ごろ、メキシコプロモーションセミナーを開催した。この中でAM日本地区営業部の佐藤滋信氏は、「2012年夏スケジュールより、週4便の就航を予定している」と計画を表明。実現すれば座席供給量は月間750席以上、座席供給率は13.3%増となる。佐藤氏は、AMがキューバ線やグアテマラ線、ベネズエラ線など中南米で10の以遠便を運航しており、メキシコ国内でも42都市の路線を持つことから、「日本路線が週4便になれば、パッケージの日程や内容に更にバリエーションを持たせられる」と期待。充実した国内線だけでなく、同日乗り継ぎも可能な以遠便を活用してほしいと呼びかけた。また、2012年にはビジネスクラスにフルフラットシートを導入するなど、機内サービスも向上する予定だと話した。

 AM日本支社長の加藤欣弥氏によると、2011年の日本路線の旅客数は、東日本大震災が発生した3月を含めて全ての月で前年数値を上回っているところ。ロードファクターも9割以上を維持している。加藤氏は「震災後の厳しい時期も、席の安売りを回避して旅行会社の収益性を確保した」とアピール。合わせて「好調な成績を維持できたのは、販売に尽力いただいた旅行会社の皆様のおかげ」と謝意を述べた。また、2010年にメキシコへの日本人訪問者数がブラジルを抜いて中南米で首位となったとし、「メキシコは将来性がある」と強調した。

メキシコ観光局駐日代表のパトリシア・ナハル氏 このほか、メキシコ観光局駐日代表のパトリシア・ナハル氏はセミナーで「南バハ・カリフォルニア」「銀の道(北)」「銀の道(南)/モーレの道」「マヤの道」の4つの観光ルートを紹介。また、2012年はマヤの歴史で新時代の幕開けとなる年に当たるとして、マヤをフックにした商品の造成を提案した。

 また、現地ランドオペレーターのトラベルファクトリージャパン営業第1グループ係長の端山美紀氏は、2010年に世界文化遺産に登録された銀の道を辿るルートを提案。主要ルート上にある世界遺産に認定された5つのコロニアル都市をはじめ、複数の世界遺産を効率的に周遊するルートを紹介した。