日本旅行業協会（JATA）は11月2日、タイの洪水とトルコの地震について、会員各社に向けて見舞金の募集を開始した。東日本大震災の際、義援金をはじめさまざまな援助を受けた2国に対し、お見舞いの気持ちを表し復興を祈念とするとともに、両国の復興支援としたい考えだ。

　タイは7月下旬から北部や東北部を中心とした大雨による洪水被害が長期化しており、旅行会社各社もアユタヤやバンコクを訪問するツアーの催行を中止している。一方、タイからは震災の際には義援金が送られたほか、5月にはいち早くタイ旅行業協会主催の視察団が訪日している。JATA事務局長の長谷川和芳氏は「タイについては想像以上に長期化しており、観光客にも影響が大きい」とし、「一刻も早くバンコクや観光地を復興し、以前のように多くの旅行者が訪れるよう祈っている」と述べた。JATAによると、タイへは毎月約10万人の日本人渡航者が訪問していることから、今回の洪水被害で2ヶ月間で約20万人に影響が出るとの考えだ。

　また、トルコは、23日に発生した地震により500名以上の死者や2000人以上のけが人が出ており、約60万人が地震の影響を受けているという。長谷川氏は「親日的な国で、震災に対してもいち早く支援をいただいた」と感謝を表明。震災時には日本に支援・救助隊も派遣してもらっていたという。また、今年のJATAツーリズム大賞はトルコ政府観光局が受賞しており、長谷川氏は「一定の評価がなされた後だけに、日本からも僅かな力であっても何とか支援していきたい」と述べた。

　募金受付期間は「被災地域の状況を考慮し、当分の間」とした。見舞金振込口座は下記の通り。

▽振込先
【タイ洪水被害お見舞金専用口座】
口座名：シヤ）ニホンリヨコウギヨウキヨウカイ
預金名：普通預金
口座番号：2895715
支店名：みずほ銀行　丸之内支店（支店No：005）

【トルコ地震お見舞金専用口座】
口座名：シヤ）ニホンリヨコウギヨウキヨウカイ
預金名：普通預金
口座番号：2895723
支店名：みずほ銀行　丸之内支店（支店No：005）