TK新支社長、中部就航に意欲、早ければ来年にも

  • 2011年10月5日

 トルコ航空(TK)東京支社の新支社長に就任したハサン・ムトゥル氏は10月5日、「中部就航について検討を始めている」と明かした。ムトゥル氏によると、2012年夏スケジュールからデイリー運航となる成田、関空両路線が今後も高いロードファクターを維持できると想定している一方、成田でのさらなる増便はスロットの確保が困難であることから、中部に就航すること需要を取り込むねらいがある。就航時期は2012年もしくは2013年としており、機材は約250席のエアバスA330型機を使用する。ビジネス需要をメインとした利用を見込んでいる。

トルコ航空(TK)東京支社支社長 ハサン・ムトゥル氏

 TKでは以前から日本路線のデイリー化に向けて積極的に取り組んでおり、いよいよ2012年夏スケジュールから成田、関空両路線のデイリー運航が実現。これにより、日本路線の供給座席量は25%拡大し、ビジネス、レジャー双方の需要をバランスよく取り込みたい考えだ。また、現在、イスタンブールを経由するビヨンドの割合は20%程度だが、デイリー運航により30%から35%程度に増えるとの見通しだ。さらに、中期的に関空線に使用しているエアバスA330型機を成田線と同じボーイングB777型機に変更する計画もあるという。

 なお、今年の夏スケジュールに成田路線に投入したプレミアムエコノミー「コンフォートクラス」の販売も好調だ。TKの全てのコンフォートクラスの搭乗率は平均で60%程度だが、成田路線では80%から85%程度と高水準という。TKによると、エコノミークラスと比較して往復5、6万円の差で広い座席、ビジネスクラスに近い食事が楽しめることから、特に年配層からの評価が高い。さらに、空港で空席状況にあわせて200ユーロでアップグレードできるキャンペーンも好評で、各フライト10名程度が申込むという。また、旅行会社が新たな商品として展開したことも奏功したとみている。