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ニュージーランド航空、地震で減益45億円、6月期は売上7%増

  • 2011年9月7日

 ニュージーランド航空(NZ)は2011年6月期(2010年7月1日~2011年6月30日)の決算で、前年比7%増となる43億4100万NZドル(約2767億3000万円)の売上高を計上した。税引き前の経常利益は7500万NZドル(約47億8000万円)となったが、上期が1億1200万NZドル(約71億4000万円)の黒字であったのに対し、クライストチャーチと日本での震災により、下期は3700万NZドル(約23億6000万円)の赤字となった。

 NZによると、2つの地震による旅行需要の低下や救援活動支援のためのクライストチャーチへの輸送能力追加、クライストチャーチでの被災者を対象とした特別料金の適用などが、推定で7000万NZドルの減益要因となったという。1月以降の半年間は、長距離路線の売上が1週間辺り100万NZドル(約6000万円)以上減少したという。NZでは今後、クリスマスまでにビジネスモデルや路線網、営業とマーケティングの戦略、他社との提携機会について見直しを進める方針だ。

 なお、期間中の全路線での輸送能力は6.4%増と伸ばしており、これに対して需要が10.2%増となったため、ロードファクターは2.9ポイント増の83.3%となった。