ルックJTB、下期は7%増の68万人目標、上期は7%減も夏期は前年超で推移

  • 2011年7月15日

 JTBワールドバケーションズ(JWV)は、ルックJTBの2011年度下期商品(10月~2012年3月)で、前年比7%増の68万人の販売をめざす。7月14日から順次、商品販売を開始した。


 上期は発売当初からゴールデンウィークを中心に好調に推移していたが、東日本大震災によるキャンセルの発生や自粛傾向が影響し、低迷。しかし、6月中旬から予約人員が前年を上回るようになり、夏休みの需要は回復傾向に転化。7月から9月の予約は、5%増から10%増で推移しているという。また、震災の影響を受けなかった商品もあり、例えば海外ウェディングの予約は上期全体で15%増、金額ベースでも36%増で、下期の予約も30%増と好調に推移している。ただし、上期の販売人員は、ルックJTBとその他のJWV取扱商品で7%減の60万4000人となる見込みだ。



▽商品革新を継続、方面別キャンペーンを強化


 下期も商品革新を継続して展開。特徴としては、祭りやイベントが多いシーズンであることから、ヨーロッパや南米でこの時期にしか体験できない祭りやクリスマス商品を設定する。また、ベストシーズンのネパールに焦点をあて、新たに専用パンフレットを用意し、11コースで展開。特別企画としてヘリコプターを利用してエベレストが望める標高4000メートル級の地点で朝食をとるプランを設定した。


 また、国際化から1年が経過した羽田発商品については、アジア商品を強化。アジア商品の40%が羽田発となり、特に韓国と台湾が前年比で2ケタ増と伸びているという。一方、ハワイはハワイアン航空(HA)利用商品を引き続き展開。各地空港からの国内線特別追加代金は往復でアメリカ方面は1000円、中国では0円を継続して設定する。


 このほか、2011年度のデスティネーション・クローズアップとして、上期に引き続きメキシコとキューバを特別パンフレットで展開。また、「アンコール遺跡キャンペーン」「オーストラリア・ニュージーランド・キャンペーン」「イタリア・キャンペーン」「台湾で夫婦円満キャンペーン」など、方面ごとのキャンペーンを展開し、集客をはかる。


 なお、商品価格は、燃油費が高騰する中、燃油サーチャージを含めて前年比で3%増に抑えた。方面別の上期見込み、および下期の販売目標数、下期の旅行代金動向は下記の通り。